ソフトバンク・大関、5日楽天戦先発「一気に横綱までいきたい」いざ“弘前場所”

[ 2022年7月5日 04:45 ]

弘前で調整したソフトバンク・大関
Photo By スポニチ

 一気に横綱へ!首位のソフトバンクはきょう5日、2・5ゲーム差をつける2位の楽天と青森・弘前で対戦する。先発予定の大関は4日、当地に移動し調整。ここまで2完封の左腕はオンライン取材に応じ堂々の“綱獲り”を宣言した。シーズン3度目の完封なら、千賀超えの育成ドラフト出身者の最多になり、球団左腕では12年の大隣以来、10年ぶりの快挙となる。藤本博史監督(58)が認定する現在の番付は関脇。出世街道を電車道で突き進む。

 さあプロ野球“弘前場所”。前回6月25日の日本ハム戦で、今季2度目の完封を飾った大関。藤本監督からは、前頭3枚目から、いっきに小結を超えて関脇への昇進が言い渡された。左腕は笑みを浮かべながら「(番付が)上がって良かったです。一気に横綱までいきたいと思います」と言い切った。

 楽天戦の相性は抜群だ。3試合に登板し、勝ち星こそないが、計15回2失点で防御率1・20。名前に並ぶ“大関昇進”へ格好の相手だ。6月18日の対決では8回1安打無失点と圧倒しており、「もう一つ前に前に、上のレベルにいけるんじゃないかなという状態をつくれました」ときっかけをつかんだ。

 左右別の打者被打率は左が・273、右が・158と左打者に苦しんでいるが、左へのインコース攻めで手応えをつかんだ。「左を抑えようと考えた時に、これを変えればいいというものがつかめた。それが右にもつながってきた」。今季は楽天の主軸、島内を4打数無安打、浅村を6打数無安打と完璧に抑え込んでいる。

 「相手のキーになる打者は常にマークしている。そこを抑えられているのは、良い成績が残せている証拠」

 今季は正捕手の甲斐のほか、海野、渡辺ともバッテリーを組んでいるが、それぞれで白星を挙げている。コミュニケーションが良好な証だ。防御率1・94はチームトップ。シーズン3度目の完封なら球団左腕では12年の大隣以来、10年ぶりとなり、千賀の持つ育成ドラフト出身者のシーズン最多2完封も超えることになる。「投げていくたびに、前に前に進んでいる。成績が上位に入るのは自信になる」。横綱になる前に、自信をつけている左腕が横綱相撲を見せつける。 (福井 亮太)

続きを表示

2022年7月5日のニュース