阪神・森木 U―23NPB選抜に選出「新鮮な気持ちを持ちながら全力で」

[ 2022年7月5日 05:15 ]

阪神・森木

 8月1日の「野球伝来150年プロ・アマ記念試合」(神宮)で対戦するU―23NPB選抜と大学・社会人選抜メンバーを4日、日本野球機構(NPB)と全日本野球協会(BFJ)が発表した。昨年12月に就任した侍ジャパン・栗山英樹監督(61)が指揮するU―23NPB選抜は、阪神のドラフト1位・森木大智投手(19)や投手転向で注目の中日・根尾昂投手(22)ら若手24選手を選出。栗山監督は代表ユニホームでの初采配となる。

 阪神・森木が、夢への第一歩を踏み出す。U―23とはいえ、NPB選抜の一員に名を連ねた。右腕は胸を躍らせ、意欲を示した。

 「将来、日本を代表するような選手になりたいと思っているので、今回はその第一歩だと思って、新鮮な気持ちを持ちながら全力でプレーしたい」

 高卒1年目の投手で選出されたのは、日本ハム・達を含めて2人だけ。早くも大器の片りんをのぞかせつつある右腕への期待の高さがうかがえる。対戦するのは近い将来、プロで対戦するであろう選手も多く入ったアマチュアの精鋭軍団。相手にとって不足はない。

 「日本を代表する投手」に向け着実に進化を続ける。ここまで2軍で8試合1勝2敗、防御率4・70。2日のウエスタン・オリックス戦では高校時代に一度も踏むことができなかった甲子園のマウンドで躍動した。直球は自己最速タイ155キロを計測するなど150キロ台を連発し、1軍経験者が並んだ打線相手に6回2安打無失点、9奪三振。それでもまだ成長途上。潜在能力の高さは抜群だ。

 平田2軍監督からも「プロに入るような大学生(と社会人)ばかりでしょ?経験するのは何事にも代えがたい」と背中を押された。すでにフレッシュオールスター出場も決定済みの19歳。「今持っている力を全て出せるように頑張ります」。全ての経験を将来の糧にする。 (石崎 祥平)

 ○…阪神からは森木とともに、高寺が選抜メンバーの一員に選出された。「選ばれると思っていなかったので、すごくうれしい気持ち。一番はバッティングでアピールしたい」。現在、ウエスタン・リーグ最多の60安打を放ち、打率・283も2位につけるなど飛躍中。記念試合は1試合のため「守備でもバッティングでも(他の選手に)聞ける機会はどんどん聞いて、(打席では)思い切っていければいい」と意気込んだ。

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2022年7月5日のニュース