中京大・澤井は「恐怖」与えるスイングの持ち主 破格のボディーでドラ1の金看板狙う

[ 2022年6月21日 15:44 ]

中京大・澤井廉外野手(撮影・長嶋 久樹)
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 全国的に無名でも、秘める可能性は無限大。津々浦々に存在する逸材をYouTube「スポニチ ドラフトチャンネル」で紹介する「スポニチFocus」。第5回は中京大の澤井廉外野手です。 中京大・澤井外野手の動画はこちら

 「バチンッ」という炸裂音を残し、ボールが次々とスタンドに消えていく。フリー打撃で快音を連発する澤井は自らのストロングポイントを「インパクトの強さ」と話す。今回、防球ネット1枚挟んだフリー打撃の撮影をお願いしたが、その打球に当然ながら恐怖も覚えた。中京大中京時代はパワーではなく確実性のある打者だった。「一番の魅力は逆方向に長打が打てるところ」と半田卓也監督が語るように打撃技術も素晴らしく「意識としてはセンター中心に、強いスイングで」と逆方向にも特大の打球を飛ばす。

 その才能に惚れ込んだ半田監督の熱心な誘いもあり中京大に進学。高校時代から抱いていたプロへの夢を叶えるため「(プロの選手は)自分とは身体が違うなと思って、取り組んでみようと思いました」とウエートトレーニングや食事面の改善などで肉体改造に着手。現在は180センチ、100キロの堂々たるボディーへと進化を遂げた。

 今季は新型コロナウイルス陽性判定を受け、春季リーグ開幕から2戦連続欠場を余儀なくされたがオンラインで配信される試合の映像を見ながらイメージトレーニングを行い、復帰戦となった4月16日の愛工大戦で初打席から2打席連続で本塁打を放ち存在感を見せつけた。

 憧れるプロの世界には、中京大中京時代で1学年上だった伊藤康祐や鵜飼航丞(ともに中日)らがいる。

 「間近で見ていて刺激を受けた」と尊敬する先輩に続く思いでさらなる進化を目指す。同学年で憧れる存在だという根尾昂と同様「ドラフト1位」でのプロ入りにもこだわる。球場の雰囲気を一発で変えるフルスイングは今秋のドラフトでも注目の銘柄になる。「東海のフルスインガー」から目が離せない。
    (椎名 航)

 ◇澤井廉(さわい・れん)2000年(平12)5月31日、愛知県知多市出身。知多市立新田小入学前から北巽ユニオンズで野球をはじめ、6年時には中日・根尾らとともにドラゴンズジュニアに選出。知多市立東部中では知多東浦リトルシニア、中京大中京では1年秋からベンチ入り。2年春からスタメン獲得。2年夏に甲子園出場。中京大では1年から出場。3年秋にMVP。50メートル走6・5秒、遠投100メートル、スイングスピード140キロ、身長180センチ、体重100キロ、高校通算31本塁打、左投げ左打ち。                             

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