【大谷翔平の水原一平通訳が語る】冗談言い合い…ネビン代行監督と変わらぬ関係 前監督からは感謝のメール

[ 2022年6月21日 02:35 ]

「I REPORT」6月編

<マリナーズ・エンゼルス>3連勝を喜ぶ大谷(左)はネビン監督代行と握手(撮影・篠原岳夫)
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 ジョー・マドン監督の解任が7日に発表されました。球場に到着した際にはもう姿はなく、お会いすることはできませんでしたが、翔平と僕宛てにショートメールが届きました。「今までありがとう。間に入ってくれて、いろいろとスムーズにコミュニケーションを取ることができました。友人だと思っています。いつかまた翔平と仕事ができたらいいですね。2人と2人の家族の末永い幸せが続くように願っています」。2020年シーズンからお世話になった監督です。本当にありがたいですよね。

 三塁コーチから配置転換となったフィル・ネビン監督代行はキャンプからずっと冗談を言い合い、ふざけ合う仲だったので、その関係性は変わっていません。12日のメッツ戦で今季2度目の欠場となりましたが、事前にネブ(ネビン)から「最近疲れとかどう?」という話があった中で、話し合って決めました。一方的に翔平から「休ませてほしい」みたいな感じではなかったですね。17日のマリナーズ戦の欠場も含め、起用法は基本的には監督とのコミュニケーションで決まっています。そこも変わっていないですね。

 ネブは、熱い時は熱いし、ふざける時はふざけます。4月17日のレンジャーズ戦ではベンチで翔平にファウルボールが当たりそうになった時、ネブは「ファウルボールは、一番不細工なやつのところにいく」と笑っていました。すると、その後にネブの方にファウルボールが飛んで、翔平は「あなたの言っていることは本当でしたね」と英語で返していました。

 6日の試合前。前カードのフィリーズ戦で被弾したイギー(守護神イグレシアス)は翔平を見つけると「俺の本塁打を翔平のバットに授ける」と、翔平のバットを自分の体にこすりつけました。すると翔平も「みんなの分をもらうわ」と乗って、その場にいた投手全員の体に自分のバットをこすりつけました。投手陣との絆を感じる、いい光景でした。

 投票が始まったオールスター戦に関して、翔平は「どうせ出られないよ。ゆっくり休むわ」と、冗談っぽく言っていましたが、昨季に続いて選ばれてほしいですね。チームは19日時点でプレーオフ進出圏内まで4・5ゲーム差。大型連敗が止まったことで、雰囲気もかなり良くなっています。まだ、シーズンは半分も終わっていません。最後まで諦めず、全力でサポートします。(エンゼルス通訳)

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2022年6月21日のニュース