支配下復帰の阪神・島本 愛娘に励まされ「1軍で投げる姿見せないと」リハビリ支えた家族に感謝の決意

[ 2022年6月21日 05:15 ]

長女の咲良ちゃん(右)と愛犬の散歩をする島本(家族提供) 
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 【記者フリートーク】島本の705日ぶりの復帰戦となった5月29日中日戦。甲子園のスタンドには18年に結婚した妻、長女・咲良(さら)ちゃん(3)の姿があった。

 「リハビリ中、家族がいてくれて本当に良かった…」

 手術直後、不安から弱気な発言が多くなる自身に妻は言った。「これから良くなることしかないからマイナスに考えても何の意味もないよ!」。痛みが取れず肩を落として家を出る背中に咲良ちゃんは毎朝「パパ、頑張って」と精いっぱいの“エール”を送ってくれた。

 「練習の帰りとか車の中で一人で悩んだりするんですけど、家に帰ったら家族がいて…。そこで気持ちを切り替えられて、良い意味で野球のことを忘れられた」。19年、初めて甲子園を訪れた際に、ジェット風船のごう音に驚いて大泣きして球場を後にした咲良ちゃんは3年後、マウンドの背番号120に向けて「パパ、頑張れ」と小さく叫んだ。

 「咲良も自分が野球をしてることをもう分かってる。毎日“頑張って”と言われるので、1軍で投げてる姿を見せないといけない」。家族3人で立ったスタートラインから復活への第一歩を踏み出した。(阪神担当・遠藤 礼)

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2022年6月21日のニュース