阪神・矢野監督「今の俺たちならしっかり戦える」今季初のコイ退治に自信、キーマンは6月無双の大山

[ 2022年6月21日 05:15 ]

阪神・大山悠輔
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 やられたらやり返す。それが、勝負の世界での鉄則だ。阪神は21日から敵地・マツダスタジアムでの広島3連戦。今季0勝7敗1分けと苦しむが、矢野監督は巻き返しに自信を見せた。

 「やられっぱなしというわけにはいかない。今の俺たちならしっかりと戦えると思うんでね。まずは自分たちの野球をどう貫くかってことの方が、俺はずっと大事やと思っているんで」

 交流戦前と立場は逆転した。3位・広島に9ゲーム差の最下位だったが、現在は勝率差で4位・広島をかわして3位につける。

 反攻のキーマンとなる大山にとっても、このまま終わるわけにはいかない。今季の広島戦は8試合で打率・172、1本塁打と低迷。ただ、当時と今では、様相が180度異なる。交流戦では7本塁打、22打点で2冠王に輝くなど「無双」を演じてチームをけん引。6月の月間打率は・367、9本塁打、打点22と好調を持続する。仮に2本塁打を加えて月間11本となれば、田淵幸一、真弓明信に並び球団日本人最多タイ。13本ならランディ・バースの球団記録に並ぶ快挙となる。

 19日のDeNA戦では申告敬遠を含む3四球。走者を置いた場面どころか無走者でも警戒を強められ、相手投手はボール球が先行した。勝負を避けられるもどかしさがある一方、攻撃の起点や好機拡大になる。大山の四球をどう生かすかも新たなテーマの一つだ。

 今季9戦目での初勝利へ。「オレたちの野球」の中心にいる背番号3が、猛虎打線の命運を握っている。(石崎 祥平)

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2022年6月21日のニュース