日本ハム・新庄監督「2ランスクイズ」で奇襲！10点大勝　石川亮が2ストライクから「脈拍凄いことに」

交流戦   日本ハム10―0中日 （ 2022年6月11日    札幌D ）

＜日・中＞5回、犠打を決める石川亮（撮影・高橋茂夫）
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　日本ハム・新庄監督が新たな奇襲を繰り出した。今季は「一、三塁からの重盗」「満塁からのヒットエンドラン」など相手の意表を突く策を連発。今度は2ランスクイズだ。5回に1点加えて4―0とし、なお1死二、三塁で打席には石川亮。指揮官は「ポイントは2ストライクからやるということ」とカウント1―2から動いた。

　相手内野手は前進守備。ただ、追い込まれて警戒が緩むと読み、ただのスクイズではなく2ランスクイズのサインを送った。石川亮は「脈拍が凄いことになっていた。ここ数年で一番緊張した」。それでも見事に一塁側へ転がし、一塁のA・マルティネスが一塁へ投げる間に二塁走者・今川が生還した。

　春季キャンプでも2ランスクイズの練習を繰り返しており、準備が生きた。新庄監督は「一発で成功してくれたことが凄くうれしい。完璧。俺が何をしでかすか分からないというのが選手に伝わっている」と大喜び。今季初打点を挙げ、今季5度目の2桁得点に貢献した石川亮は「This　is　ビッグボス・ベースボール。ボスは“ミスしてもいいから思い切ってやれ”という環境をつくるのが凄くうまい」と新庄野球の浸透を強調した。（東尾　洋樹）