調子の上がらなかった王者・ブレーブスが10連勝、スニッカー監督が説く「負け」の受け止め方

[ 2022年6月12日 11:34 ]

ブレーブスのスニッカー監督(AP)
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 前年度王者のブレーブスが11日(日本時間12日)、アトランタでのパイレーツ戦で10-4の快勝、10連勝となった。2-4の7回、アルビーズの右中間への満塁本塁打など8点の猛攻でひっくりかえしている。

 ブレーブスは6月2日の時点でナ・リーグ東地区首位のメッツに10・5ゲーム差を付けられていたが、33勝27敗で6ゲーム差。米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が10連勝のきっかけとなったミーティングについて報じている。

 ブライアン・スニッカー監督はチームミーティングをやりたがるタイプではないが、借金「4」となり、5月30日、31日のダイヤモンドバックス戦の負け方が悪かったために、今チームとして何をすべきなのか、正しい野球とはと、6月1日の試合前に全員に思い起こさせることにした。

 「6か月の長いシーズンの間には、何をしてもうまくいかない、どうにもならない時期がある。それはそうとして受け入れないといけない。悪い時は何をやってもダメ、なるべく早くそこから抜け出られるように願うだけだ。我々は昨季、世界チャンピオンになった。そうなれたのはみんなが焦点を絞って、日々やるべきことに取り組んだおかげ。みんなが同じページにいられるように、再び焦点を絞り直そう」

 ウォルト・ワイスベンチコーチは元ロッキーズ監督だが、スニッカーが試合に勝っても負けても、態度が全く変わらないことに舌を巻いている。「試合に負け、一番精神的にこたえるのが監督。チームが悪くなると、みんなが監督の顔を見るしね。私は負けを引きずってしまうタイプだったが、スニッカーはページをめくって、試合後の彼を見ても、勝った後なのか負けた後なのかもわからないほど。全く感情的にならない」

 そんなスニッカーでもミーティングを招集し、スイッチを入れ直した。デュバル外野手は「理由は定かではないが、チームとして調子に乗れなかったし、うちの野球ができていなかった。このゲームは毎日同じことの繰り返しで、マンネリ化してしまう部分もある。そこで焦点を絞り直した。みんながロープを同じ側で引っ張れるようにね」と言う。

 スニッカー監督は怒鳴り散らしたり、選手を責めたりはしない。言うべきことがあるときは、率直に正直に伝える。「負けが続くときでも、それにきちんと向き合えれば、大概、その反対側に何か良いものが待ちうけている。それに備えるべき。毎試合毎試合を別々の事業体のように考えればいい」

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2022年6月12日のニュース