メルセデス 佐藤奨との投手戦「正直、投げにくいなって」130キロ台直球と緩いカーブでG打線ほんろう

[ 2022年6月4日 22:10 ]

交流戦   巨人2―1ロッテ ( 2022年6月4日    東京D )

<巨・ロ>笑顔でポーズするメルセデス(左)と増田陸 (撮影・白鳥 佳樹) 
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 巨人の来日6年目左腕、C・C・メルセデス投手(28=ドミニカ共和国)がロッテ戦(東京D)に先発登板。8回途中7安打1失点の好投で4月27日のDeNA戦(横浜)以来38日ぶりとなる今季5勝目(1敗)をマークした。

 初回、1番・高部にカーブ、2番・中村奨には直球を連打されていきなり無死一、二塁のピンチ。だが、ここで山口、レアード、岡の主軸打者を打ち取って無失点で切り抜けると、その後は相手先発左腕・佐藤奨との息詰まる投手戦が続いた。

 だが、0―0のまま迎えた5回だった。先頭の7番・エチェバリアに真ん中付近へ入った142キロ直球を左越え二塁打とされると、続く8番・佐藤都に初球の高めスライダーを右中間への適時二塁打とされて先制を許した。それでも失点はこれだけ。打線が7回ついに佐藤奨をとらえて2点を奪い、逆転。鍬原、大勢とリリーフ陣は1安打も許さず、1点リードを守り切った。

 試合後、東京ドームで今季初となるお立ち台に上がったメルセデスは投手戦を演じたロッテ・佐藤奨について聞かれると「本当に佐藤選手も素晴らしいピッチングをしていて、正直、投げにくいなっていうのもあったんですけども、本当に味方の打線が点数を取ってくれて、本当にありがたいです」と感謝していた。

 巨人戦初登板となったロッテの育成出身左腕・佐藤奨はプロ2年目の今年3月に支配下契約を勝ち取り、プロ4度目のマウンドとなったこの日の試合前まで0勝2敗、防御率2・77。だが、巨人打線は100キロ前後の緩いカーブに苦しみ、130キロ台の直球、120キロ台のカットボールにも凡打を重ね、24歳左腕の術中にまんまとはまった。佐藤奨は結局、7回で105球を投げ、4安打2失点で降板。直球のMAXはラストの7回に出た139キロだった。
 

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2022年6月4日のニュース