巨人メルセデス「本当に小林選手のおかげ」と女房役に感謝 8回途中1失点で38日ぶり5勝目

[ 2022年6月4日 20:50 ]

交流戦   巨人2―1ロッテ ( 2022年6月4日    東京D )

<巨・ロ>笑顔でポーズするメルセデス(左)と増田陸 (撮影・白鳥 佳樹) 
Photo By スポニチ

 巨人の来日6年目左腕、C・C・メルセデス投手(28=ドミニカ共和国)がロッテ戦(東京D)に先発登板。8回途中7安打1失点の好投で4月27日のDeNA戦(横浜)以来38日ぶりとなる今季5勝目(1敗)をマークした。

 初回、1番・高部にカーブ、2番・中村奨には直球を連打されていきなり無死一、二塁のピンチ。だが、ここで山口、レアード、岡の主軸打者を打ち取って無失点で切り抜けると、その後は相手先発左腕・佐藤奨との息詰まる投手戦が続いた。

 だが、0―0のまま迎えた5回だった。先頭の7番・エチェバリアに真ん中付近へ入った142キロ直球を左越え二塁打とされると、続く8番・佐藤都に初球の高めスライダーを右中間への適時二塁打とされて先制を許した。それでも失点はこれだけ。打線が7回ついに佐藤奨をとらえて2点を奪い、逆転。鍬原、大勢とリリーフ陣は1安打も許さず、1点リードを守り切った。

 試合後、東京ドームで今季初となるお立ち台に上がったメルセデスは「アリガトウゴザイマス!」とまずは日本語で第一声。「本当に東京ドームで初勝利ということで、本当にうれしいですし、ファンの皆さんの応援のおかげでより強気の攻めのピッチングができ、本当に力になりました」とファンに感謝すると「(5月24日の前回登板から)期間はちょっとあいたんですけども、その期間、自分のルーティンはしっかりやって、なおかつ、しっかり休養を取って、自分のやるべきことをしっかり考えながらこの10日間過ごしてきました」と振り返った。

 これまでと同様にこの日も非常にテンポのいい投球となったが、「やっぱり、きょう受けてくれた小林選手としっかりコミュニケーションを取って、小林選手のほうから“いくぞ、いくぞ”とイニング間に応援してもらいましたし“しっかり低めのピッチングで攻めていくんだ”ってことを声かけてもらって、本当に小林選手のおかげだと思います」と女房役に最大限の感謝を捧げた。

 「5回に少しピンチもあったんですけど、本当に皆さんのおかげで勝つことができてうれしいです」とメルセデス。お立ち台の最後は「ジャイアンツファン、ダイスキデス!アリガトウゴザイマス!」と日本語で締めくくった。

 メルセデスは4月27日のDeNA戦(横浜)で7回2安打無失点と好投して自身初の開幕4連勝を飾り、その時点での両リーグ単独トップとなる4勝目。だが、5月5日の広島戦(マツダ)では6回5安打2失点(自責1)と好投するも打線が来日初登板初先発となったアンダーソンに5回まで完全投球に封じられるなど援護に恵まれず、敗戦投手に。同17日の広島戦(宇都宮)も8回5安打2失点と好投したが、打線が8回まで3安打無得点。チームは9回に一挙3点取ってサヨナラ勝ちしたが、メルセデスに勝利は付かなかった。前回登板した同24日のオリックス戦(東京D)は6回まで散発3安打無失点と好投して勝利投手の権利を獲得していたが、7回に追いつかれて2失点で降板し、リーグトップタイとなる今季5勝目を逃した。

続きを表示

2022年6月4日のニュース