阪神・糸原“神の手”で併殺完成「なんとか食らいついて」11試合連続安打でも貢献

交流戦   阪神9ー7日本ハム （ 2022年6月3日    甲子園 ）

＜神・日＞7回、中野がグラブトスしたボールを素手でつかんで一塁に転送して併殺を完成させる糸原（撮影・北條　貴史）
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　「汚いヒット」で前夜のヒーローとなった阪神・糸原が“キレイなヒット”で再び輝いた。

　6回無死一、二塁で迎えた第3打席。右前へのクリーンヒットは、3点差に詰め寄る一打。2打席目までは空振り三振、二ゴロと精彩を欠いていたが「追い込まれていたので、なんとか食らいついて次につなぐという気持ち。抜けてくれて良かった」と今季最長を更新する11試合連続安打で勢いづいた。

　7回の守備では1死一、二塁の場面で上川畑の遊ゴロを処理した中野のグラブトスしたボールを二塁上で“素手捕球”。そのまま一塁へ送球して価値ある併殺を完成させた。リスクの伴うプレーでも、グラブで捕球していれば一塁は間に合っていなかった可能性が高い。一瞬の好判断で“手”が出た。

　逆転劇の起こった8回も、1点差にした大山の3本目のソロの直後に右前打。一気に日本ハム投手陣を飲み込む姿勢を体現した背番号33の躍動が勝利の隠し味となった。（遠藤　礼）