イチローVS古田の初対決 小林の14球…前回対戦の95年日本Sは名シーンの連続だった

[ 2021年11月12日 22:19 ]

パ・リーグ クライマックスシリーズ ファイナルラウンド第3戦   オリックス3ー3ロッテ ( 2021年11月12日    京セラD )

95年の日本シリーズで力投するオリックス・小林宏
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 プロ野球のクライマックスシリーズファイナルラウンドは、史上初めてセパともにスイープで決着し、ヤクルトーオリックスの顔合わせとなった。両チームが対戦するのは、1995年以来、26年ぶり。前回はヤクルトが4勝1敗で日本一に輝いたものの、結果以上に見どころの多い熱戦が展開された。

 戦前、注目を集めたのが、前年94年に史上初の200安打をマークし、95年も首位打者&打点王に輝いたオリックス・イチローをヤクルトの頭脳、古田がいかに封じるか、だった。ID野球の申し子は徹底的にインハイを攻めて、イチロー封じに成功。相手のキーマンを初戦1安打、2戦目ノーヒットに抑え、敵地で2連勝スタートを切った。

 神宮に舞台を移した第3戦は延長10回、ヤクルトの池山が延長10回にサヨナラ3ランを放つ劇的決着。王手を掛けられたオリックスが意地を見せたのが第4戦だった。9回に小川のソロで追いついたオリックスは延長11回に1死一、二塁の大ピンチ。ここで5番手・小林が4番・オマリーに粘られながら、14球目に空振り三振。「小林の14球」と後に語り継がれる熱投が12回のD・Jの勝ち越しソロアーチにつながり、一矢報いた。

 全くカラーの違うヤクルト・野村監督VSオリックス・仰木監督の采配もファンをうならせた名勝負。当時、守護神と正捕手だったヤクルト・高津監督とオリックス・中嶋監督にとっては、立場が変わっての「再戦」となる。今回はどんな名場面が生まれるか。

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2021年11月12日のニュース