ロッテが崖っ縁 また打線沈黙…パCS史上初2試合連続零敗の屈辱

[ 2021年11月12日 05:30 ]

パCSファイナル第2戦   ロッテ0ー2オリックス ( 2021年11月11日    京セラD )

<オ・ロ>井口監督(左)は8回、選手交代を告げる(撮影・後藤 正志)
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 またもロッテは打線が沈黙した。2試合連続零敗。パ・リーグのCS史上初の屈辱で相手のアドバンテージを含めると3敗目。早くも崖っ縁まで追い込まれた井口監督は「なかなか攻撃がつながらない。今日は上位3人が抑えられたので…」と声を落とした。

 シーズン中はリーグトップの584得点も、その原動力でもあった1番・荻野、2番・マーティン、3番・中村奨が計11打数無安打。7日の楽天とのファーストS第2戦の8回から、この試合にかけてパ・リーグCSワーストとなる19イニング連続無得点となった。

 運もなかった。0―0の6回2死まで好投していた美馬が、吉田正の打球を右太腿付近に受けて緊急降板。直後に2番手・東妻が杉本に決勝2ランを浴びた。指揮官も「美馬は今季の中でも本当に良かったが、続投は厳しかった。東妻はシーズン中にも(緊急登板が)よくあったのに、そういうところが課題」と勝負のポイントを悔しそうに振り返った。

 12日の第3戦からは引き分けでも、日本シリーズ出場の可能性が消える。マーティン、レアードらも力みが目立ち、井口監督は「うちはつないで勝ってきた。何とかつないでいきたい」と求めた。もう引き分けも許されない。原点に戻り、逆襲の可能性をつないでいく。(横市 勇)

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2021年11月12日のニュース