ヤクルト奥川がもたらした“スイープ”突破!シリーズでもオリ最強腕・由伸に投げ勝つ!

[ 2021年11月12日 22:44 ]

CSファイナルS第3戦   ヤクルト2ー2巨人 ( 2021年11月12日    神宮 )

尻込みしていた奥川が優勝シャーレの方に押し出される(撮影・篠原 岳夫)
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 アドバンテージ1勝を加えて3勝0敗としてクライマックスシリーズ(S)ファイナルステージ(S)突破に王手をかけていたヤクルトは12日、0―1の7回に青木の左前2点適時打が飛び出し一時逆転。8回に同点に追いつかれたものの巨人と2―2の9回表コールド引き分け。3戦2勝1分けで3勝1分けとし、15年以来6年ぶり8度目の日本シリーズ進出を決めた。

 「JERAクライマックスシリーズ2021最優秀選手に輝いたのは…東京ヤクルトスワローズ、奥川恭伸選手です!」

 自分たちが選ばれるのではないかと思っていた塩見や村上がズッコケ、神宮のファンの爆笑をかっさらっている中、背中を押され列から遠慮がちにペコリと現れた20歳の2年目右腕。しかし無敗のストレート突破をもたらしたのは紛れもなく奥川だった。

 10日の巨人とのファイナル初戦でプロ初の完封勝利をCSプレーオフ史上最年少の20歳6カ月で飾り、高津監督も「もちろん期待して送り込んだんですけども、あそこまでやってくれるとは正直思ってなくて。ただ、あの初戦でああいうピッチングをしたのがやはり勢いをつけてくれた。チーム全体に投打ともに勢いをつけてくれたピッチングだった」と100万円の最優秀選手にふさわしい活躍だったと褒め称えた。

 20日からいよいよ始まるセパ1位同士の頂上決戦。相手のエースは5年目の23歳にしてシーズンでは18勝を挙げるなど投手4冠に輝き、東京五輪では悲願の金メダルを侍にもたらした日本の絶対エースに成長した山本由伸。早くも両軍ファンは初戦での対決を心待ちにしている声が続出している。

 奥川は今季9勝でプロ9勝。実績では先を行く山本だが、負けるつもりはない。日本シリーズでも絶対エースを相手に投げ勝ち、チームに勢いをもたらすつもりだ。

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