阪神・佐藤輝 CS初先発初安打も「ただただ悔しい」 プロ初8番で聖地117日ぶり適時打も

[ 2021年11月8日 05:30 ]

セCSファーストS第2戦   阪神2ー4巨人 ( 2021年11月7日    甲子園 )

<神・巨>2回無死二塁、阪神・佐藤輝は左中間に先制適時二塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 チームに勢いを与える一撃も、勝利には結び付かなかった。プロ入り後、初めて「8番」でCS初先発した阪神・佐藤輝が先制打で期待に応えたが、逆転負けでのステージ敗退に肩を落とした。

 「負けてしまったので本当に、ただただ悔しい」

 今季最多2万1492人の観衆が詰めかけた本拠地で久々に快音を発した。2回1死二塁、フルカウントから左腕・高橋の内寄りの真っすぐを左中間に運ぶ適時二塁打。「得点圏での打席でしたし、強い打球を打とうと、自分のスイングを信じてバットを振りました」。甲子園では実に7月13日DeNA戦以来、117日ぶりとなる適時打&打点だった。

 ただ、以降は安打が出ず。4回先頭ではフルカウントから戸郷のフォークを見極め四球を選んだが、6、8回の先頭ではいずれも凡退しチャンスメークすらできなかった。

 「いい時も悪い時もあって、本当にいろいろなことを経験させていただきましたし、そのすべてのことを今後に生かさないといけないなと思う」

 1年目は前半戦で20本塁打に到達して怪物ぶりを示したが、シーズン後半は山あり谷ありの日々。8月22日の中日戦から10月5日のDeNA戦までセ・リーグワーストとなる59打席無安打を記録し、本塁打も8月19日を最後に10月24日広島戦の3ランまで91打席出ないなど苦しんだ。

 「すべての面で足りないので、もっと上のレベルを目指していけるように、しっかり練習していきます」

 紆余(うよ)曲折を味わったプロ1年目は必ず糧となるはず。真の怪物となるべく、妥協することなく己を磨く。(長谷川 凡記)

続きを表示

この記事のフォト

2021年11月8日のニュース