国学院久我山、逆転サヨナラ!センバツ当確 9回2死から4番・成田陸が決めた!37年ぶり3度目の頂点

[ 2021年11月8日 05:30 ]

秋季高校野球東京都大会決勝   国学院久我山4-3二松学舎大付 ( 2021年11月7日    神宮 )

<国学院久我山・二松学舎大付>9回2死満塁、成田のサヨナラ打で勝利し、歓喜の国学院久我山ナイン(撮影・木村 揚輔)
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 秋季高校野球東京都大会は7日、神宮で決勝が行われ、国学院久我山が二松学舎大付に逆転サヨナラ勝ちを収め、37年ぶり3度目の優勝。来春センバツ出場を当確させた。2点を追う9回2死満塁から4番・成田陸内野手(2年)が右越えサヨナラ二塁打。チームは明治神宮大会(20日開幕、神宮)に出場する。

 狙い通りに初球のカーブを叩いた。1―3の9回2死満塁。右打ちの4番・成田の放った右方向への大飛球は右翼手のグラブをはじき、フェンスに当たった。3人が生還して逆転サヨナラ勝利。もみくちゃにされると思いきや、ナインは本塁付近で歓喜の輪をつくった。慌てて駆け寄り「何で僕のところに来ないのかなと…。遅れて行きました」と笑った。

 6日の準決勝、日大三戦は無安打。帰宅後に自宅の駐車場で1時間以上、バットを振った男は「腰が開かないように我慢して振った。やってきたことがいい形で出せた」と言う。打撃用手袋は左手だけで右手は素手。「秋の大会前の練習試合で左手だけにして調子が良かった」という験担ぎを続け、人生初のサヨナラ打につなげた。

 サッカー部と共用のグラウンドでは週に2回「課題別練習」に取り組んだ。上田太陽主将(2年)は「メニューも自分で決めて、バッティング、バント、ノックとかをやります。(グラウンドの共用を)言い訳にしていたら甲子園で勝てない」と胸を張る。全員で工夫を凝らし、聖地への道を切り開いた。

 センバツ出場は11年以来。尾崎直輝監督は「甲子園に行くならドラマしかないと。全員がつないだ全員野球の結果だと思います」とうなずく。大舞台でもチーム一丸で戦う。(川島 毅洋)

 ▼ロッテ・井口監督(同校OB)なかなか、最後の1校というところが勝てなかった。(OBの)僕らもパワーをもらっている。

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