日本ハム栗山監督「全力で走ってきた」 杉谷のサプライズ登場にも笑顔 新庄新監督に改めてエール

[ 2021年11月1日 15:34 ]

<日本ハム>退任会見のサプライズで杉谷(左)から花束が贈られ笑顔で写真に納まる栗山監督(右)(撮影・高橋茂夫)
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 今季限りで退任する日本ハム・栗山英樹監督(60)が1日、札幌ドームで退任会見を行った。12年の監督就任から10年間。12年にリーグ優勝、16年には日本一に輝き、あの“親分”こと大沢啓二氏を上回る球団歴代最多の684勝を挙げ、二刀流・大谷(現エンゼルス)を育て上げるなど多くの功績を残してユニホームを脱ぐ。

 「10年、めいっぱい選手のため、ファンに喜んでもらおうと全力で走ってきた。終わってみると後悔ばかりだけど、ファンには感謝しかない。すべての人にお礼を伝えたい」

 選手を輝かせ、チームを勝たせることだけに腐心してきた。就任時に掲げたいくつかのテーマのうち、一つだけやり切れたのは「最後まで試合を離れることなく(全試合の指揮を)できたことだった」と振り返った。

 同じく今季限りでユニホームを脱ぐ斎藤には「人生の勝負はこれから」と話し、今季メジャーで大活躍した大谷には「こうなってほしいというところまではまだ途中」とさらなる成長を求めた。

 野球のことだけを考えてきた10年。前夜もノートに今季の敗因を分析し、それはこからも続けるという。そして、新庄新監督について「話してみると、野球観がしっかりしている。先入観にとらわれず、選手のことを考えてチームを勝たせてくれると思う。応援してきたい」とエールを送った。会見後、花束贈呈には「ちょっと待ったあ!」とサプライズで杉谷が登場。栗山監督も「最高だな、拳士」と、涙はなく最後まで笑顔だった。

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2021年11月1日のニュース