巨人今季ワースト7連敗…V3消滅 8月一時首位に立つも貧打、岡本不振、先発陣勝てずシーズン終盤失速

[ 2021年10月13日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人1―2阪神 ( 2021年10月12日    東京D )

<巨・神>9回2死、坂本は空振り三振に倒れ最後の打者となる。投手はスアレス(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 巨人はシーズン終盤で大失速し、リーグ3連覇の可能性が完全に消滅した。8月29日に一時首位に立ったチームが9月以降に6連敗、5連敗、そしてこの日の敗戦で今季ワーストの7連敗。原監督は「そこはね、受け止めるしかないでしょう」と現実を直視した。

 失速の要因は3つ。1つ目は貧打だ。7戦連続2得点以下で、9月以降の1点差試合は12試合あるが4勝8敗。あと一本が出ない、似た展開が続いた。この日も7、8回の終盤に得点圏に走者を進めたが得点できず。原監督は「なかなか男になってくれる人が出てこない」と吐露した。

 2つ目は4番の不振。岡本和は9月25日以降15試合も本塁打と打点がない。同期間の打率は・143。ヤクルト・村上に本塁打数は38で並ばれ、106打点も1差に迫られている。「我々の頃なんて集中砲火」と原監督が言うほど4番の成績は勝敗に直結する。

 3つ目は先発陣。9月以降に先発5枚の起用を本格化させたが、35試合で先発の勝利は5。原監督が「中5日は当たり前」とメジャー流の采配を掲げる中、9月24日以降、16試合先発に白星がない。

 シーズンを通じても新外国人のスモーク、テームズ、ハイネマンの野手3選手全員が途中帰国。FA組も井納が不振、梶谷が故障で離脱中だ。日本ハムから無償トレードで獲得し、この日に2度目の2軍落ちから再昇格した中田も移籍後は打率・138。補強策が実っていない。

 14年ぶりの阪神戦シーズン負け越しも決定。原監督は「(一戦必勝の姿勢は)全く一緒」と語った。CS進出の可能性は高いが、課題は山積している。(神田 佑)

続きを表示

この記事のフォト

2021年10月13日のニュース