スアレス様、おおきに! 魂の回またぎ40セーブ 阪神残り試合「全部勝てるように」

[ 2021年10月13日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2ー1巨人 ( 2021年10月12日    東京D )

<巨・神(23)>回またぎで圧巻のピッチングを見せた阪神・スアレス(撮影・森沢裕)
Photo By スポニチ

 阪神・スアレスは圧巻の投球だった。9日のヤクルト戦に続き、今季2度目の8回途中からの登場。しかも2死満塁の窮地だった。重圧のかかる場面をものともせず、両リーグ最多、球団史上3人目(4度目)となる40セーブの大台に到達した。

 「しっかりと勝っている状態でチームも良い運びをしてくれたので、なんとかそれをつなげたいと思って。最終的に勝利に結びつけられて良かったです」

 2―1の8回。岩崎が2四球を与えるなどして塁がすべて埋まった。岩崎が7回から登板し、最初から8回に備えていた3日前とは違う。正真正銘の前倒しだ。

 対峙(たいじ)したのは得点圏打率・356を誇るウィーラー。カウント1―1から内角158キロのツーシームで遊ゴロに押し込み、3球で絶体絶命の窮地を脱した。9回は1死から立岡、坂本を連続の空振り三振に仕留め、回をまたいで打者4人斬り。最後の13球目は最速162キロまで上がった。

 この3連戦後は試合が2日なく、開幕から先発ローテーションの一角を担ってきた新人の伊藤将がブルペン待機した。最終盤ならではのスクランブル態勢にあって最後の砦(とりで)として仁王立ちした。

 「セーブ機会をものにするのはもちろん、監督に言われたところでしっかりと自分が力を発揮できるように。まだ試合が残っているので、全部勝てるように準備したい」

 矢野監督も「もういってもらうしかない状況。岩崎もスアちゃんも体も疲れているんですけど、本当に最後の力を振り絞って頑張ってくれている」と最敬礼だった。(須田 麻祐子)

続きを表示

この記事のフォト

2021年10月13日のニュース