関学が12年ぶりの兵庫大会決勝進出 導いたのは「代打の神様」!!

[ 2021年7月27日 11:59 ]

全国高校野球選手権兵庫大会準決勝   関西学院4-3社 ( 2021年7月27日    明石トーカロ )

6回2死満塁、同点の3点適時三塁打を放ち塁上でガッツポーズの関西学院・真鍋 (撮影・亀井 直樹)
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 優勝した09年以来、12年ぶりの決勝に関西学院を導いたのは「代打の神様」だった。3点を追う6回2死満塁、2回に代打出場し、その後、三塁に入っていた真鍋太一(3年)が初球の真っすぐを捉えた一撃は中越えの3点三塁打。同点に追いつくと、続く8回2死一、三塁では2球目のチェンジアップをライナーで右前に運ぶ決勝適時打。全4打点をたたき出した。

 「今年のチームは層が厚い。スタメンの思いを強く持ちすぎると空回りしてしまうので自分には(代打からの出場が)合っているのかなと」

 5回戦の須磨学園戦で代打出場から2打数2安打2打点の活躍を見せると、準々決勝・兵庫工戦でもやはり代打出場から1安打3打点。この日は2回1死二塁で代打出場し四球。次打席は三振で、迎えた3打席目で結果を出し、自らに、そしてチームに勢いを付けた。
 
 兵庫県川西市の自宅では母・亜希子さんとのシャトル打ちが日課。試合前には自宅近くに住む祖父宅で夕食をとるのが験担ぎにもなっている。大の阪神ファンである祖父・賢次さんのアドバイスが「よく当たる」といい、この日も「熱くならず冷静にいくことが大事」の言葉を胸に打席に入り、自らのスイングをすることだけに集中した。
 
 早々と「カード」を切る超積極的采配が結果的に奏功した広岡正信監督もご満悦だった。決勝の相手は神戸国際大付。「めちゃくちゃ強い。勝つ秘策があったら教えてほしいです。勝つチャンスは1%くらい。でもゼロじゃない」。形に縛られない野球で、一発を狙う。 

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2021年7月27日のニュース