北海 劇的逆転勝利決めた大津、涙止まらず 昨夏は自らの捕逸でサヨナラ負け「頑張ってきて良かった」

[ 2021年7月27日 18:07 ]

全国高校野球選手権南北海道大会 決勝   北海8―6札幌日大 ( 2021年7月27日    札幌円山球場 )

<北海・札幌日大>春夏連続甲子園を決めた北海の(左から)木村、大津は校歌に涙がこぼれた(撮影・高橋茂夫)
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 劇的な逆転勝利を決めた北海の大津綾也(3年)は涙が止まらなかった。真っ先に頭に浮かんだのは、昨夏の独自大会。南北海道大会の札幌大谷戦、自らの捕逸でサヨナラ負けを喫した。退部も考えるほど苦しんだが、周囲の支えで再起した。「頑張ってきて良かった」。あの時の悔し泣きが1年後、うれし泣きに変わった。

 今年に入っても、悔しさを味わってばかりだった。今春のセンバツ初戦の神戸国際大付戦では9回に捕逸が絡んで同点に追いつかれ、延長10回サヨナラ負けした。

 今春の全道大会は初戦敗退。北海は試合運営を手伝う当番校だったため、最終日までエースの木村大成(3年)とともに球場の電話番を務めた。一般の人からの問い合わせに対応しながら、札幌日大の優勝を見つめた。「夏も日大が来ると思いながら木村と見ていた」とネット裏の“特別席”でライバルを観察し、対策を練っていた。

 今年2度目の甲子園は悔しさを晴らす舞台になる。「春のリベンジをして、優勝したい」と力を込めた。

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2021年7月27日のニュース