【ダルビッシュと一問一答】滑り止め規制に言及「ちゃんとした方向に行くことを願う」

[ 2021年6月10日 09:39 ]

ナ・リーグ   パドレス1―3カブス ( 2021年6月9日    サンディエゴ )

カブス戦に先発したパドレス・ダルビッシュ(AP)
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 パドレスのダルビッシュ有投手(34)は9日(日本時間10日)、サンディエゴでのカブス戦で今季13度目の先発登板。18年から20年まで3シーズン在籍したカブスと移籍後初の対決だったが、7回で100球を投げ、3安打2失点で今季2敗目(6勝)を喫した。チームは1―3で敗れた。

 試合後の一問一答は以下の通り。

――負けはしたが今日のピッチングについて。
「全体的に球に力があった、球速も今季1番か2番だった。ピッチングは良かった」

――古巣カブスとの対戦。
「直接知らない選手も多く出ていましたけど、(元チームメートだとは)意識しないように投げていました」

――シカゴ時代をどう振り返る。
「地獄も天国も味わった。カブスのファン、球団、報道陣、みんなに支えてもらった。それは今でも感謝している。今日ピッチングの登場曲が流れたときは、カブスで駄目だったときに使い始めた「道/GReeeeN」だったので、その時を思い出しました」

――打席に立つ時はカブスのリゾ一塁手の登場曲を使っていた。
「自分が全然だめだった時に、リゾがチームに迎え入れようとすごく絡んで、僕のことを引っ張ってくれた。その感謝の意味もありますし、すごく仲が良いのもあったので、カブスが(サンディエゴに)来るときに使いたいと思っていた」

――彼の反応は。
「試合後テキストしたら、気に入っていました。喜んでいた」

――スプリットが有効だった。
「前回のブルペンの最後の球で良い感覚を得ていた。今日はどんどん使おうと思っていたが、すごく良かった」

――滑り止めに関するMLBの規制について。
「昔からメジャーでは使われている。機構側もボールが問題でそうなっているのはわかっているし、見て見ぬふりをしていた。ただ途中で、どうしても度を越す人間が出てくる。アストロズのサイン盗みも、サイン盗みは普通にあるけど、一定のラインを超える人が出てきた。ただそういうことでタイトルだったり、契約金で迷惑をかけてしまう。付けるだけですごい変化球が投げられるというのは行き過ぎ。僕は過去2年間、いろんな人のスピンレートを見ていますから。そしたら僕が一生懸命に変化球を考えて、人に教える意味があるのかなと最近は思っていて悩みではあった。ちゃんとした方向に行くことを願います」

――ご自身はやっていないと。
「それは大丈夫です」

――今日のピッチングで悔いが残るところはあるか。
「あるとしたら5回、点は取られなかったけど、捕手を歩かせたのはもったいなかった」

――スプリットの球速、落差はイメージ通りか。
「イメージとか、理想は特にない。打者が空振りしたり、凡打してくれればOKという球。今日みたいに横に流れたり、伸びたり、すごく落ちたり、あれが元々僕のスプリット。いい感じだと思う」

――基本左打者の外角低めというイメージがあったが、今日は右打者にも投げていた。
「もともと右打者に投げていた。左打者はあまり振ってくれなかった。今日は左にも投げて凡打を取れてよかった」

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