西武・内海 移籍後初の古巣巨人戦で1010日ぶり東京Dも2回3失点で降板 “因縁”の炭谷に2ラン被弾

[ 2021年6月3日 18:36 ]

交流戦   西武ー巨人 ( 2021年6月3日    東京D )

<巨・西>1010日ぶりの東京ドームのマウンドに立った先発・内海(撮影・白鳥 佳樹)
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 西武の内海哲也投手(39)が3日、移籍後初めて古巣の巨人戦(東京ドーム)に先発登板し2回3失点だった。

 東京ドームのマウンドは巨人時代の18年8月28日の広島戦以来、1010日ぶりとなった内海。初回、味方の攻撃中に、これまでとは違う三塁側ベンチからキャッチボールに出てきた内海に三塁を守っていた岡本が軽く会釈し、内海はこれに応じた。そして、マウンドに向かう内海の名前がコールされると、巨人ファンからも拍手が沸き起こった。

 初回、先頭の石川に対して注目の初球は141キロの直球。緊張からか、石川に対して四球を与えてしまったが、2番・ウィーラーを併殺打に仕留めた。しかし、3番・吉川に四球、4番・岡本和が三塁線を破る強烈な当たりを打たれて、先制点を許すかと思われたが、一走・吉川が二塁を回ったところで転倒し二、三塁となった。だが、続く中島に中前打を浴びて先制点を許した。それでも次の丸を内角のツーシームで一ゴロに抑えて最少失点で切り抜けた。

 2回は先頭の広岡に四球。そして打席に立つのは、18年オフに西武から巨人にFA移籍した炭谷。炭谷の人的補償として内海は西武に移籍となった“因縁の対決”。その炭谷は内海の登場曲で打席に立つ粋な計らいを見せた。注目の対決は初球で勝負が決まった。内海が投じた外角のツーシームを炭谷は逆らわず右翼席に運ぶ今季1号2ランとなった。

 1死後、石川に右越え二塁打、ウィーラーに四球、吉川に右前打で満塁のピンチ。打席には4番・岡本和を迎えたが、丁寧に外角を突いて最後は併殺打に仕留めた。だが、3回の攻撃で代打を送られて悔しい降板となった。

 勝てば12球団勝利だったが、2回56球4四球3失点で今季初勝利とはならなかった内海は「今日は何もないです」とコメントした。

 内海は、移籍1年目の19年は左前腕の故障などで1軍登板機会なし。昨季は9月2日のロッテ戦で743日ぶりの白星となる移籍後初勝利を挙げたものの、4試合で1勝2敗、防御率4・26の成績に終わった。

 今季も春季キャンプは2軍スタートだったが、イースタン・リーグで4勝0敗、防御率1・80。先発ローテーションの一角だったニールが5月28日に新型コロナウイルスに感染した源田の濃厚接触者と特定されたこともあり、1軍昇格切符をつかんだ。

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