ソフトバンク・東浜 6安打浴びるも6回101球1失点の粘投、工藤監督もご満悦「よく粘った」

[ 2021年6月3日 05:30 ]

交流戦   ソフトバンク1―1DeNA ( 2021年6月2日    横浜 )

<D・ソ>6回2死一塁、大和の三ゴロを処理した松田をたたえ引き揚る東浜(撮影・会津 智海)
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 ソフトバンクの東浜巨投手(30)は2日、DeNA戦で今季2度目の先発登板に臨み、6回を1失点に抑えた。6安打を浴びながらも最少失点で切り抜け、101球の力投。今季初勝利はお預けとなったが、右肩の不調などから復帰した前回からまた一歩前進した。試合は1―1で終わり、今季9度目の引き分けとなった。

 試合は引き分けに終わり、楽天に同率首位で並ばれた。それでも試合後の工藤監督の機嫌は良かった。「ナイスゲーム、ナイスゲーム。踏ん張った!グッド。東浜君、リリーフもよく粘った。打線が打てない時にどう辛抱するか。いい引き分けだったと思うよ」と1失点でしのいだ投手陣を称えた。

 右肩不調などから復帰2戦目の東浜が、6回を最少失点で乗り切ったのが最大の収穫だった。6安打を浴びながらも1失点。毎回走者を背負い101球を要したが、勝負を急がずに丁寧に投げた。

 「調子が良くない中で何とか抑えることができましたが、3者凡退が一度もなく、攻撃にうまくつなげることができなかった」。東浜の自己採点は厳しかったが、指揮官の見方は違った。「コントロールが良かったし(前回より)内容も良かった」と評価した。

 3回に4番・オースティンから先制の右前打を浴びたが、前回5月26日の中日戦では崩れた中盤で踏ん張った。4回は無死一塁で牧をニゴロ併殺に抑えて、ピンチの芽を摘んだ。5回2死一塁では先制打を許したオースティンを148キロの高めの直球で空振り三振に仕留めた。

 5回2/3を3失点だった前回登板の反省をきっちり生かした。中日戦では1―1の6回2死三塁で、4番・ビシエドに初球の真ん中高めシンカーを痛打されて勝ち越しを許し、工藤監督から「経験豊富な巨(東浜)は投げてはいけない球。ピンチでの初球の重要性を理解してくれないと」と指摘されていた。5回にオースティンを抑えた場面は初球をボールから入り、5球かけて三振に抑えた。

 「反省点はいろいろありますが、しっかり整理して次の登板につなげていきたい」と東浜。今季初白星はお預けとなったが、着実に階段を上がっている。

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2021年6月3日のニュース