広島・栗林 球宴ファン投票1位に応える開幕20試合連続無失点!セ抑え部門で中間発表トップ

[ 2021年6月3日 05:30 ]

交流戦   広島3-0日本ハム ( 2021年6月2日    マツダ )

<広・日>9回1死一塁、大田を遊ゴロ併殺に打ち取った栗林(撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 広島の守護神・栗林良吏投手(24)は2日の日本ハム戦で3点優勢の9回を3人で片付けて11セーブ目を挙げ、開幕からの連続無失点を20試合に伸ばした。試合前の「マイナビオールスターゲーム2021」のファン投票第1回中間発表ではセ・リーグの抑え部門でトップ。ファンに御礼の快投となった。新型コロナウイルス感染で離脱していた菊池涼介内野手(31)も復帰戦で2安打2得点。投打の主役が躍動し連敗を3で止めた。

 広島が誇るルーキー守護神は当然のように無失点で帰ってきた。栗林は3点リードで登板した9回のマウンドを「先頭打者にボール先行になったけど、抑えられたので良かった」と振り返った。

 先頭の平沼にはカウント2―2から150キロ直球で空振り三振を奪った。続く王柏融(ワンボーロン)にはプロ初死球を与えるも、最後は大田を初球のカットボールで注文通りの遊ゴロ併殺に仕留め零封リレー完成。これで開幕から20試合連続無失点となった。

 「よくここまでこれたな…と思う。次の試合は、また初登板の気持ちで頑張りたい」

 新人の開幕からの連続無失点は、これまで2019年の甲斐野(ソフトバンク)13試合が最長だった。記録を大幅に更新する独り旅を続ける中、開幕から27試合連続で無失点を継続する西武・平良から刺激を受けている。平良の登板数は栗林より7試合多い。セットアッパーとしてフル回転する3学年下の後輩を「すごいなと思う。緊張感のある場面で投げているし、いろんな場面で投げるので準備も本当に大変だと思う。すごいな…と思って見ています」。

 試合前には球宴ファン投票の第1回中間発表があり、阪神・スアレスを抑え、セ・リーグの抑え部門のトップに立った。抑えで広島投手が選出されれば、14年ミコライオ以来となるが「スアレスに抜かれると思うので、本当に何とも思ってないです。最後に1位だったらいいなとは思いますけど…」と控えめ。デビューから変わらない謙虚な姿勢もファンから支持を集める理由だろう。

 「最近は打者とも勝負できている。信頼してもらえる投手になるいうのが投手をやっていて一番やりがいを感じる部分。今年1年間だけではなくて、野球人生で信頼してもらえる投手になりたいなと思っています」

 開幕から連続無失点の日本記録は16年田島(中日)の31試合。頂が少しばかり見え始めてきた。(河合 洋介)

続きを表示

この記事のフォト

2021年6月3日のニュース