広島・菊池涼 定位置「1番・二塁」でいきなり2安打「僕の体は延長15回」フル出場に心地よい疲れ

[ 2021年6月3日 05:30 ]

交流戦   広島3-0日本ハム ( 2021年6月2日    マツダ )

<広・日>8回無死、菊池涼は左中間二塁打を放つ(撮影・奥 調)
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 帰って来たコイのリードオフマンが躍動した。新型コロナウイルスに感染し、離脱していた広島の菊池涼が「1番・二塁」で戦列復帰。いきなり2安打を放ち、チームの連敗ストップに貢献した。

 「別に僕が何かしたわけではない。チームが勝てたことはうれしいですけど僕の体は延長15回。しんどいですよ。久しぶりなんで」

 5月16日のDeNA戦以来の1軍戦でフル出場。試合後は心地よい疲れを感じていた。

 初回の攻撃で名前がコールされると、本拠地を赤く染めたファンからひときわ大きな拍手が贈られた。6回無死二塁では意表を突く一塁へのバント安打で日本ハム・加藤を揺さぶり、西川の決勝適時二塁打をお膳立て。8回は先頭で宮西の内角低めの直球をとらえ左中間への二塁打。三進後に西川の投ゴロで三塁送球の間に巧みな走塁で本塁を陥れ(記録は投手の野選)貴重な3点目をもたらした。

 「戻る振りをして投げたのが見えたので、思い切って突っ込んだ。やれることをやった結果です」

 3回の守備では、高浜の二塁後方への飛球を好捕。存在感が際立った。

 5月27日に隔離期間が終了し、6月1日の2軍戦で実戦復帰。1試合で昇格を決断した佐々岡監督も「走攻守全てで引っ張ってくれた」と頼りになる男の帰還に目を細めた。

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2021年6月3日のニュース