日本ハム・渡辺 沢村賞左腕・大野雄から連続適時打で3打点、今季最多タイ10点の流れつくった

[ 2021年5月29日 05:30 ]

交流戦   日本ハム10―1中日 ( 2021年5月28日    札幌D )

<日・中>初回2死二、三塁、先制の2点適時二塁打を放つ渡辺(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムは28日の中日戦で、今季最多を更新する先発全員の16安打を記録して大勝した。渡辺諒内野手(26)が昨季沢村賞の大野雄から初回に先制の2点二塁打、3回にも適時打を放って計3打点。交流戦開幕から4試合連続打点をマークし、今季最多タイの10得点への流れをつくった。

 ドラフト1位・伊藤が登板した試合の援護点は、これまで1試合平均2・3点しかなかった。拙攻の流れにまた入るのか――。嫌なムードがあった。

 初回、1番の浅間から3連打。3番・西川の一打は右翼フェンス直撃の長打コースだったが、浅間が三塁に止まる判断ミスがあって西川が一、二塁間に挟まれ、1死二、三塁に場面が変わった。近藤の一打も右翼・根尾の好守に阻まれて2死。渡辺が重圧を背負って、打席に入った。

 「意味がある打席だった。そこで打てて自分としても、チームとしても良かった」

 広く空いた右中間を気持ちのいいライナーで抜いた。先制の2点二塁打。栗山監督を「大きかった」とうならせた。「あの回に点が入らないと、昨日の流れを引っ張った試合になったはず。それを払しょくしてくれた」。1イニングで守備のミスが3つ出て逆転された27日のヤクルト戦。ミスで負ける悔しさを連日味わうのはごめんだった。

 3回1死一、二塁から代名詞の「直球破壊」を見せた渡辺の中前適時打で3―0。この後、打線は押せ押せになった。ミスをカバーして、開けた勝利への道。最下位低迷の流れもここから変えていきたい。渡辺は「還す役割を果たせている。これからもチャンスでしっかり還したい」とけん引役の誓いを述べた。(和田 裕司)

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2021年5月29日のニュース