オリックス・由伸 37日ぶり勝った!視察の侍ジャパン・稲葉監督絶賛「改めて素晴らしい投手」

[ 2021年5月29日 05:30 ]

交流戦   オリックス9―2ヤクルト ( 2021年5月28日    京セラD )

<オ・ヤ>ヒーローインタビューを終えガッツポーズを決める山本(左)と吉田正(撮影・後藤正志)
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 「投壊危機」の憂き目だったオリックスで、背番号18が輝きを放った。山本が7回2失点。視察した侍ジャパン・稲葉監督の前で、山田や村上らから9三振を奪う快投で、4月21日の西武戦以来となる4勝目を飾った。

 「初回から点を取ってもらって、流れよく抑えたいのですが、もたもたしたというか。納得いかないところは多かったですね」

 37日ぶりの白星でも、満足しないのが山本だ。前カードのDeNA3連戦は計11被弾26失点。背番号18が漂う不穏な空気を断ち切った。初回先頭・塩見を外角154キロ直球で空振り三振に斬り、中村は高め156キロ直球で遊ゴロ。山田を130キロカーブで左飛。4回2死から青木、サンタナに連続適時打され2点を失ったが後続を断ち、自身の連敗も3で止めた。

 稲葉監督は「直球は力強く、変化球もキレがある。改めて素晴らしい投手だと見させてもらった」と評価。山本の起用法については、先発と救援の両にらみで可能性を模索する考えを示しており「普段やっていないところで、やってもらうこともある。役割はしっかり決めて(起用法を)しっかり考えたい」と語るにとどめた。

 コロナ禍で逆風が吹き荒れる東京五輪。山本は「反対される人もいると思いますが、もし開催され、もし出られるなら、全力プレーをするだけ。一日一日を大事にしていくだけです」と力を込めた。(湯澤 涼)

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2021年5月29日のニュース