広島・大瀬良は「復帰戦」を飾れず初黒星 コロナ禍で揺れるチームの「救世主」になれず

[ 2021年5月18日 22:08 ]

セ・リーグ   広島2ー7巨人 ( 2021年5月18日    東京D )

<巨・広(10)>6回3失点で今季初黒星を喫した広島・大瀬良(撮影・篠原岳夫)
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 広島・大瀬良は右ふくらはぎ故障からの復帰戦で今季初黒星を喫した。4月9日の巨人戦以来の登板で6回3失点。先発として一定の役割は果たしても、悔やんだ。

 「戸郷くんも調子良さそうだったので、何とか粘り強くと思っていたんですけど、2点先制してもらった直後に逆転されてしまった。あそこでもっと粘れたら良かった」

 快調な投球が先制の援護を得た直後の5回に暗転した。先頭の若林に中堅右への二塁打を浴び、1死三塁では炭谷を2球で追い込みながら、高めに外す意図だった3球目のつり球が甘く入り、中前へ打ち返された。

 「勝負にいった中でのボールだったんですけど、中途半端な高さにいってしまった。0―2だったので、しっかり投げきってのところにいければ良かった」

 炭谷を抑えていれば、次は投手の戸郷。無失点で切り抜けられる可能性もあっただけに痛い一打になった。さらに2死一、二塁から好調のウィーラーには右翼フェンス上部に直撃する二塁打を許し、逆転された。

 「打たれる前(2打席目)まではうまく打ちとれていたと思うんですけど、少し甘く入ってしまった。ボールの投げミスというか、調子がいい打者は(甘いボールを)逃してくれないなと思いました」

 6回99球を投げ、7回に代打を送られて降板になった。

 浮上への機運を高めるはずだったエースの復帰戦。打率リーグトップの菊池涼や好調の小園ら3選手の新型コロナウイルスの陽性が判明し、松山、西川の主力も含む野手8人が入れ替わった。緊急事態の中で上がったマウンドで奮闘は実らず、今季ワーストに並ぶ借金5へ逆戻り。「みんな一戦一戦諦めずに戦う気持ちでいますし、負けてしまったんですけど、明日からも試合は続くので、みんなで勝てるように頑張っていきたい」と前を向いた。

 ▼広島・佐々岡監督 2点取って、必死で流れをつかんだというところだった。5回に先頭打者に打たれてから…。踏ん張ってほしかった。

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2021年5月18日のニュース