韓流ドラマ好きの「巨人・岡本和はいったい、なぜ?」41打席目で待望1号

[ 2021年3月14日 05:30 ]

オープン戦   巨人1―3オリックス ( 2021年3月13日    京セラD )

4回無死、右越えに同点本塁打を放つ岡本(撮影・成瀬 徹) 
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 日本でも大人気の韓国ドラマ「キム秘書はいったい、なぜ?」。美人のキム秘書から突然仕事を辞めると宣言された大企業のイケメンの副会長があの手この手で引き留め工作を行う物語だ。巨人の岡本和は熱烈なファンで「寝られない。感動しますし、面白い」とハマりまくったが、打席では同様の心境だった。

 「ヒットは出てなかったけど、感覚は悪くない。練習でもそこまで悪くない」。岡本和主砲はいったい、なぜ?本塁打が出なかったのか。昨季本塁打、打点の2冠王が実戦14試合、41打席目で放った今季初アーチは4回だ。宮城の139キロ直球を完璧に捉え、逆方向の右中間席に叩き込んだ。原監督が「久々だから。“あれぇ?入ったかなあ?”と思った」と笑う待望のアーチはなぜ生まれたのか。

 打席で構えた際に内側に入りすぎていた左肩を、原監督の助言で投手に対して平行になるように開いた。オフに上半身の筋力トレーニングに取り組んだため頼りすぎ、左肩に力が入った上半身主導の打撃になっていたのだ。左肩を開くことで無駄な力が抜け、顔も自然と投手側を向く。指揮官は「視界が凄くいい状態になった。(以前は)狭い状態で見ていた」と説明した。

 キム秘書は、母親が幼い頃に他界し、父親の借金返済のため必死に働く一家の大黒柱だ。巨人の大黒柱、4番の岡本和は、「素直にバットが出せた。打ち損じが多いので減らしていく」と言った。オープン戦打率・154ながら、心配は無用だ。(神田 佑)

 ▽キム秘書はいったい、なぜ? 18年6月から韓国で放送されたテレビドラマ。大企業の副会長であるエリート御曹司で、超ナルシシストの主人公役を人気俳優のパク・ソジュン、その敏腕秘書を女優のパク・ミニョンが演じた。9年間支えられた秘書からの突然の辞職の申し出を引き留めつつ、恋に発展していくストーリー。韓国での放送終了後に世界100カ国以上に放送、配信権が販売された。

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