日本ハム・野村　「3番」で3試合連続打点！西川＆近藤、中田をつなぐ重要なピース

オープン戦   日本ハム1―3広島 （ 2021年3月13日    マツダ ）

＜広・日＞9回2死二塁、野村は左前に適時打を放つ　（撮影・奥　調）
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　日本ハム・野村佑希内野手（20）が13日の広島とのオープン戦で、9回にチーム唯一の得点となる適時打を放った。3番に入ったオープン戦では3試合全て打点をマーク。26日の開幕楽天戦（楽天生命パーク）に向けて打線の組み合わせのテストが繰り返される中、「3番・野村」が最適解になってきた。

　ただでは終わらない。チームも、そして自分も。0―3で迎えた9回、2死から松本剛が左翼線二塁打で出ると、そこまで3打数無安打の野村が打席に入った。初球、外角まで曲がりきらないスライダーを叩く。1点を返す左前打になった。

　3試合連続打点。勝負強く結果を出すためのポイントを、野村は成長過程の現在の自分なりに導き出している。一つは「甘い球をしっかり1球で捉えること」。9回の一打はまさにそうだった。

　もう一つは「しっかり自分でカウントをつくっていくこと」。この点では反省の多い試合だ。4回は大瀬良、7回はコルニエルの前に3球三振。相手投手のペースに完全にはまった。「カウントをつくっていけないと、2、3打席目みたいに勝負にならない。しっかり追い求めたい」と明確な課題に置いた。

　西川、近藤の出塁率の高さと、中田の打点を稼ぐ力。両者融合の模索の中、野村の3番起用が始まっている。「任された所で全力でやるだけですが、そういう所を任された時のためにしっかり準備していく」。さらに、決意表明が続いた。

　「他のチームの3番を見ると凄い打者ばかり。そういうところに負けないようにしっかり頑張っていきたい」

　この日は広島・鈴木誠が相手3番。普段から打撃の動画を見て教材にする存在だ。「こういう近くで見られて良かった」。侍ジャパンの中軸というステータスも含めて、球界を代表する右の強打者を追う。（和田　裕司）