オリックス・佐野皓は、1番が一番似合う　初球先頭弾に決勝二塁打　「レギュラー獲るつもりでやってきた」

オープン戦   オリックス3－1巨人 （ 2021年3月13日    京セラドーム ）

＜オ・巨＞　　　初回　無死　先頭打者弾を戸郷（左）から放つ佐野　　　（撮影・成瀬　徹）　
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　初球の真ん中高め146キロを思い切り振り抜いた。オリックスの1番・佐野皓が初回、戸郷から右翼ポール際に特大の初球先頭打者本塁打をたたきこんだ。

　「甘くきたら打っていこうと思っていた」

　会心の感触だった。課題とされてきた左打席での一発。さらに5回2死二塁でも決勝の左越え適時二塁打を放ち、2安打2打点と暴れた。「開幕1番」はオレだとばかりにアピールしてみせた。

　オープン戦9試合で「1番・中堅」起用が3試合。残る先発出場は「2番・中堅」2試合、「8番・中堅」1試合と、先頭打者出場が上回っているのは中嶋監督の期待の表れに違いない。昨年も18試合で1番を任され、実績も申し分ない。

　「左で長打を打てるようになったのはいいことだと思います」。昨季は代走など「足」に注目が集まることが多かったが、目下、オープン戦打率も・370。今季はレギュラーとして飛躍する年だ。

　指揮官は「なかなか力がついてきたかな」と評価したが、開幕1番の有力候補か、との問いには「なんで打順まで言わないとあかんの」とはぐらかした。ただ、否定もしていない。「あとは細かいところもできてくればドンドンよくなる」。期待は高まるばかりだ。

　「今年はレギュラーを獲るつもりでキャンプからやってきた」と佐野皓。自身初の開幕スタメン、そして「開幕1番」へ、前進あるのみだ。（田中　貴久）