【センバツ選考事情】難航の近畿6校目に天理 県大会での成績も参考 関東・東京最後のイスは東海大相模

[ 2021年1月29日 18:00 ]

第93回選抜高校野球大会の出場校決定に向け、オンラインで開かれた選考員会であいさつする日本高野連の八田英二会長(左奥)(代表撮影)
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 第93回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)の出場32校を決める選考委員会が、29日にオンラインで開催され、出場32校が決定。選考で最も長い時間を要したのは近畿最後の6校目だった。近畿大会4強の4校に加え、5校目は地域性も加味して神戸国際大付。6校目は天理と智弁和歌山の比較で時間を費やした。

 近畿地区の前田正治委員長は「力が非常に拮抗(きっこう)しており、近畿大会だけでなく、各県での戦いまで比較検討した」と話した。「天理は近畿大会優勝の智弁学園を破っている」という実績が評価された。智弁和歌山は昨秋、和歌山県で市和歌山に3度敗れている点で明暗を分けた。

 中国・四国で地区をまたいでの検討となる5校目は、鳥取城北が小松を退けた。投手力はやや小松に分があるとされたが微差。打撃面で鳥取城北は中四国の4強8チームで唯一のチーム打率3割超え(・311)で、守備面でも失策数が1試合平均1個未満。いずれも小松を大きく上回った。

 注目された関東・東京の最後のイスは東海大相模と日大三で比較検討された。井上明委員長は「日大三は大会が進むにつれ、打撃面で精彩を欠いた」と東京大会準決勝、決勝での貧打を指摘。「東海大相模は相手のすきを突く攻撃が見られ、5季連続して神奈川県を制した実力を評価した」と話した。

 東北2校目は柴田は3県の1位校を撃破した点が大きく評価された。前田委員長は補欠校の花巻東との比較でも「全会一致で柴田だった」と話した。(内田 雅也)

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2021年1月29日のニュース