「高校生らしいチーム」専大松戸が初センバツ!エース深沢「甲子園で最低2勝」の誓い

[ 2021年1月29日 18:18 ]

<選抜出場校発表>選抜出場を決め喜ぶ専大松戸ナイン(撮影・小海途 良幹)
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 第93回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)の出場32校を決める選考委員会が、29日にオンラインで開催され、専大松戸(千葉)は千葉松戸市にある専用球場の練習中にセンバツ初出場が決まった。ノックで汗を流すナインを72歳の大ベテラン持丸修一監督が見守った。「この子たちはね、松戸の近くばかり。寮もないしね。ほんと高校生らしいチーム。勉強もやって野球もやって、そして地元の人に応援してもらう。それに尽きるよ。弱いんだけど、やる気はあるんだ。それがこのチームだな」と笑顔で話した。

 昨秋の千葉県大会は3位。本来なら関東大会には出られないが、地元千葉開催で“地元枠”で出場。するとサイドハンドのエース深沢鳳介(2年)が茨城1位の鹿島学園、神奈川2位の鎌倉学園を連続完封。準決勝で健大高崎に敗れたが、4強入りで甲子園をつかんだ。

 「まさか深沢が完封するなんてね。こっちもビックリだったもの。なにか持ってるのかな。打たせて取る投手なんだけどなあ」と指揮官は昨秋の快投を振り返る。公式戦5勝中、4完封、防御率1・44と安定感抜群のエースは「準決勝の健大高崎に打たれて1球の重さを知らされた。いい勉強になりました。この経験を生かして甲子園では最低2勝、ベスト8が目標です」と目標を掲げた。石井詠己主将も「攻める野球が持ち味。甲子園を目指せなかった先輩の分まで暴れたい。1戦ずつ勝っていきたい」と前を向いた。

 プロのスカウトが注目する選手はいなくてもチームのまとまりは最強。15年夏は初戦敗退。今度こそ校歌を全員で歌うつもりだ。

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2021年1月29日のニュース