完成近いぞ!広島・高橋昂 150キロ投球フォームで先発ローテ奪取だ テークバック修正し球速アップへ

[ 2021年1月18日 05:30 ]

大野練習場でブルペン入りした高橋昂
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 広島・高橋昂也投手(22)が17日、5年目の飛躍に向け「150キロフォーム」習得に向けた取り組みを明かした。球速アップを目指しテークバックの大きさを変更。廿日市市内の大野練習場で行われた合同練習では、今年初めてブルペン入りし約30球を投げた。真っすぐのキレにスピードも加え、1軍スタートが内定している春季キャンプでの先発ローテーション争いに備える。

 微修正された投球フォームを見れば、患部の状態から新たな狙いまでが伝わってくる。高橋昂は、年明け初のブルペン投球で捕手を立たせたまま、直球のみ約30球。「結構、力強く投げた。(今年)初めてにしては良かったと思います」。19年2月に受けた左肘の側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)の影響がなくなったことで、最低気温3度の厳しい寒さも問題なかった。

 手術後、本格復帰となった昨年11月の宮崎でのフェニックスリーグの投球を顧みて、投球フォームの見直しに着手した。自己最速は152キロだが、同リーグでは144キロにとどまったことでテークバックを修正。左肘の負担を減らそうと始動を早めて「トップ」に素早く移行する形を模索していたものの力が伝わり切らず。オフからテークバックを大きく取る形に変更した。患部への影響を気にすることなく理想を追い求める姿勢からも、順調な調整ぶりがうかがえる。

 「しっかりとテークバックを取って長く持つイメージ。勢いがつくので、スピードも上がってくると思う。150キロを目標に(球速を)出していきたい」

 フェニックスリーグを視察した佐々岡監督に認められ、春季キャンプの1軍スタートは内定済み。指揮官をうならせた真っすぐのキレに球速が加われば先発ローテーション入りに一歩前進するはずだ。

 「(監督の)期待に応えられるようにしたい。キャンプに入る前から直球のスピードとキレを求めたい」

 K・ジョンソンが退団し、大瀬良と野村は手術明けとあって先発争いが例年になく混とんとしている。「ローテーションに入って活躍する。1勝でも多く1試合でも多く投げたい」。2年目の18年には、制球力を武器に開幕ローテーションを勝ち取った。プロ5年目の今季は「最高の真っすぐ」で勝負する。(河合 洋介)

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2021年1月18日のニュース