特別な一日によみがえる「1・17」の記憶 阪神・藤原オーナー「今でも思い出すとつらい」

[ 2021年1月18日 05:30 ]

阪神大震災の犠牲者らに黙とうをささげる(左から)谷本球団本部長、藤原オーナー兼球団社長、平田2軍監督、佐藤輝、伊藤将、佐藤蓮、栄枝
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 阪神・谷本修球団本部長ら球団関係者約50人とともに鳴尾浜球場で黙とうした藤原崇起オーナー兼球団社長(68)は、当時を思い返し神妙な面持ちで語った。

 「今でも鮮明に当時のことを思い出しますね。ある程度落ち着いて神戸に入った時に港の岸壁が崩れたり、三宮の地下の駅に行った時は電車が壁にもたれて真っ暗な中で止まっていたり。長田の街が焼きただれていたり。そういうふうなことは今でも思い出すとつらい。つらいというより悔しい気分はみなさんも同じだと思います」

 当時、鉄道部門から人事部門に管理職として異動していたが、不通になった区間の代行バスの案内など最前線に立っていたという。

 新型コロナウイルス感染再拡大で多くの人が苦しむ現状を当時と重ね「スポーツも演劇も、いろんな職業の方も大変ですが、震災と同じように支え合いながらということが大事じゃないかなと思います」と絆を強くしていく必要性を訴えた。

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2021年1月18日のニュース