“がんばろうKOBE”をもう一度 オリックス・来田「感動を与えられる選手になりたい」

[ 2021年1月18日 05:30 ]

ベースランニングを行うオリックス来田
Photo By 代表撮影

 オリックスのドラフト3位・来田涼斗外野手(18=明石商)は、野球ができることに改めて感謝し、被災者や故郷の神戸市を元気にする選手になることを宣言。この日は大阪市此花区のオセアンBSで同期入団の新人選手や湊通夫球団社長、福良淳一ゼネラルマネジャー(GM)ら球団関係者約60人とともに黙とうした。

 「いろいろな人の支えがあって神戸が復興したと聞いています。野球をしていく上で感謝を持ってプレーしたい。自分の力はまだまだですが、練習して、感動を与えられる選手になりたいです」

 震災発生当時、母・理絵さん(46)は神戸市長田区に住んでいた。直後の火災発生や家屋延焼などで900人以上の犠牲者が出た地域で「家に(大きな)被害があったとかは聞いていませんが“災害がひどかった”と。ビルが崩れ落ちたり、悲惨だったと聞きました」。学校でも震災に関する教育を受けており「助け合いが大事になる。災害が起きた時は、人を助けられる人に成長したい」と話すなど防災意識は自然と芽生えた。

 「両親やスタッフ、監督やコーチ、お世話になっている人を大切にしていかないといけない」。近い将来、主力として「がんばろうKOBE」の再現を期す。(湯澤 涼)

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