中日 高木守道氏追悼試合を白星で飾れず…先発ロドリゲス突如崩れ5回途中5失点

[ 2020年10月10日 17:38 ]

セ・リーグ   中日1―7巨人 ( 2020年10月10日    ナゴヤD )

<中・巨>試合前、高木守道氏を追悼し、黙とうする中日ナイン(撮影・椎名 航)
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 1月17日に死去した球団OBで元監督、高木守道氏(享年78)の追悼試合として巨人を迎え撃った一戦。前日9日には与田監督も「とにかく勝って。それが一番」と話すなど必勝を期して臨んだ中日だったが、残念ながら天国に白星を届けることはできなかった。

 特別な試合だった。この日のプレーボール約2時間前には監督、コーチ、選手ら約90人が球場内に設置された遥拝所で黙祷を捧げ、必勝を期した。さらに試合開始直前には、両軍選手がベンチ前に整列。場内ビジョンに1994年10月8日、いわゆる「10・8」として語り継がれる一戦の両軍オーダーが再現掲示され、故人の往時の映像も映し出された。場内の全員から1分間の黙祷も捧げられた。中日は故人が現役時代に付けた「1」を背負い、胸には監督時代の背番号である「88」を刻み付け、闘志を高めて試合に臨んだ。

 だが、その気合が空回ったのか…。中日は終始、後手に回った。

 投げては先発・ロドリゲスが4回まで3安打1失点と粘投を続けるも、5回2死無走者から突如、崩れた。8番・パーラの中前打を皮切りに3番・坂本の2点中前打まで5連打を浴び、4失点。5回途中9安打5失点でマウンドを下りた。降板後の右腕は「投げていて感覚はよかった。集中して投げることもできていた。最後、ツーアウトからあのような形で失点してしまい、とても悔しいよ」と言葉を絞り出した。

 一方の打線も振るわない。初回2死一、二塁、2回2死一、三塁の好機であと一本が出ず、立ち上がりから制球に苦しんだ巨人先発・畠を立ち直らせてしまった。6点を追う劣勢の7回には1974年特別バージョンの応援歌「燃えよドラゴンズ!」が流れ、チームを鼓舞したが、得点には至らなかった。8回にアルモンテの適時打で1点を返すのが、やっとだった。

 本拠地・ナゴヤドームでの連勝は7で止まり、勝率5割復帰はお預け。DeNAが勝利したため4位転落となった。

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