阪神・サンズ 得点圏&火曜日は任せた 本人も「不思議ですね~」 

[ 2020年8月12日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神9-2DeNA ( 2020年8月11日    横浜スタジアム )

<D・神(11)>6回2死一、二塁、梅野の左翼線二塁打で生還したサンズはナインとエアタッチをかわす(撮影・大森 寛明)
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 阪神は11日のDeNA戦に9―2で勝利した。ジェリー・サンズ外野手(32)が1―1の6回に左中間二塁打で決勝打。初回には中犠飛で先制点を呼び込むなど打線をけん引した。得点圏打率5割と勝負強さは健在で、得意とする火曜日に助っ人が躍動した。

 思わず舌なめずりをしそうだった。1―1の6回1死一塁でサンズは打席に立ったが、4球目の前に井納がけん制悪送球して一塁走者の木浪は三塁へ。外野飛球でも内野の間をゴロで抜いても勝ち越し点は入るが、左中間に二塁打した。

 「得点圏にランナーがいったことで、すごい楽になった。外野に飛ばせられれば得点になるが、その中で甘い球を打ててよかった」

 3回2死二塁での、前の打席では3ボールから振っていき右飛に倒れたが、それでも積極策は崩さなかった。決勝打はカウント3―1からの外角スライダー。「個人的にも打点を挙げられてうれしい」。今季は3―1からのカウント別で5打数3安打。昨年、韓国で打点王を獲得した男は、勝負どころを知っている。

 初回1死三塁では先制の中犠飛。9回1死二、三塁では空振り三振に倒れて、この日の得点圏での打席は3打数1安打だったが、それでも今季通算は26打数13安打。打率5割でリーグトップを走る。

 「投手が何を投げてくるのか、配球を考えながら集中している結果だと思う」

 後ろを打つ4番・大山が調子を上げてきているが、3番・サンズがその前でにらみを利かせている。そして火曜日に相性がいいのは偶然なのか、必然なのか…。一時は15打席連続出塁するなど、18打数12安打11打点と曜日別では驚異的な数字を残す。

 「不思議ですね。毎日結果が出るように努力しているんですけど…。(今日は違いますが)休み明けが多いので、いい結果が出ているのかなと思う」

 矢野監督からの信頼も急上昇中だ。「いいところで期待できる。自分の形は持っているバッターなので、しぶとい打撃をしてくれるっていう期待値は持っている」

 合言葉になりつつある、走者をためてサンズにまわせ――。猛虎に必勝の得点パターンができてきた。(長谷川 凡記)

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