広島新庄・明光 5回V二塁打「後ろにつなぐ思いが結果に」 やり投げで全国優勝11度の母の教え体現

[ 2020年8月12日 05:30 ]

2020年甲子園高校野球交流試合   広島新庄4―2天理 ( 2020年8月11日    甲子園 )

<甲子園高校野球交流試合 天理・広島新庄>5回1死二塁、勝ち越し適時二塁打を放ち、ガッツポーズの広島新庄・明光(撮影・北條 貴史)
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 勝利に導く打撃だった。2―2の5回1死二塁。広島新庄の明光(みょうこう)竜之介外野手(3年)が内角高めの球をコンパクトに振り抜き、中堅への適時二塁打で勝ち越した。「長打を狙うより、しっかりミートして走者を進めることだけを考えた。後ろにつなぐ思いが結果になりました」と胸を張った。

 大舞台で母の教えを体現した。母・いづみさん(53)は、やり投げの選手として実業団チームに所属し、過去に11度の全国優勝を果たした。高校1年時に離婚したため、以降は女手一つで育てられてきた。食事のバランスなど栄養面だけではなく、小学生の頃から肩や肘を強化するトレーニングの指導を受けた。

 客席で見守ってくれた母に対し「おかげで大きなケガもなく、ここまで来ることができた。結果、残せたよ、と伝えたいです」。全国で約150人しかいない名字を持つ男はそう感謝した。 (須田 麻祐子)

 ▼広島新庄・宇多村聡監督(今年4月に就任し甲子園初采配)選手に助けられ、最終的に勝つことができて幸せ。よくやった、そのひと言。

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