日本航空石川・嘉手苅 県内39連勝中の星稜止めた!投打で活躍「最後の夏に結果出てうれしい」

[ 2020年8月10日 05:30 ]

石川大会   日本航空石川2-1星稜 ( 2020年8月9日    石川県立野球場 )

<日本航空石川・星稜>ナインに胴上げされる日本航空石川・嘉手苅浩太
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 各都道府県が開催する代替大会は9日、13大会で58試合が行われ、石川県の決勝戦では、日本航空石川が県内公式戦39連勝中の星稜を破り、3年ぶり3度目の夏頂点に立った。両校とも甲子園交流試合にも出場する。

 ついに絶対王者の壁を越えた。日本航空石川が昨秋石川大会決勝で2―16、同北信越大会決勝でも1―19と大敗していた星稜を、最後の頂上決戦で撃破。「8番投手」で先発した今秋ドラフト候補右腕の嘉手苅(かてかる)浩太が投打で大活躍を見せた。

 「最後の夏にこんな結果が出て、本当にうれしい」

 初回に自己最速に2キロと迫る146キロを計測したが、星稜打線の直球狙いをすぐに察知した。大会直前に指を従来よりさらに開いて深く握るように変えたツーシームが面白いように決まり、変化球主体の投球で6回1/3を4安打1失点。打でも5回2死二塁で左前へ先制打を放った。

 新型コロナウイルス感染拡大による部活動停止期間中は毎日欠かさず兵庫県姫路市の実家周辺を1時間弱ランニング。腹筋30回6セットを繰り返した。全ては昨年冬にチームで誓った「打倒星稜」のため。視察したプロ4球団のスカウトにも潜在能力を見せつけ、ロッテの永野吉成プロ・アマスカウト部長からも「打者との間合いが取れている。タイプ的には阪神の秋山に似ている」と評価された。

 試合後には中村隆監督(36)、井口太陽主将に続き胴上げで祝福された1メートル91、104キロの超大型右腕。「甲子園ではずっと目標にしてきた150キロを出して、勝って終わりたい」と大台到達を誓った。 (北野 将市)

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