広島・九里 7回零封で47日ぶり白星 7回ピンチで松山ダイビングキャッチ「本当にありがたいです」

[ 2020年8月10日 21:56 ]

セ・リーグ   広島6―1中日 ( 2020年8月10日    マツダ )

<広・中>5回2死二塁、阿部を三ゴロに打ち取り吠える九里 (撮影・奥 調)
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 広島の九里亜蓮投手(28)が10日の中日戦(マツダ)で今季7度目の先発登板。再三ピンチを招きながらも粘投を続けて7回6安打無失点で切り抜け、今季初登板だった6月24日の巨人戦(東京D)以来47日ぶりとなる今季2勝目(2敗)をマークした。

 3者凡退に仕留めたのは2回と6回だけ。毎回のように走者を背負っての投球となったが、持ち前の気迫の投球で最後まで無失点で投げ切った。「ランナーを毎回のように出してしまいましたけど、本当に野手の方がしっかり守ってくださって、その結果で0点に抑えられたんだと思います」。本拠マツダでは今季初となった試合後のヒーローインタビュー。九里はそう言ってまずは野手に感謝した。

 1―0で迎えた3回には2死二、三塁のピンチを迎えた。打席には3番・阿部。7月28日の対戦(マツダ)で6回に左翼席上段へ先制ソロを浴びた相手だ。「前回の対戦でホームランを打たれていたバッターでもあったので、絶対に打たれないっていう気持ちで、強い気持ちを持って投げました」。その阿部を見逃し三振に仕留めると、マウンドで吠(ほ)えて喜びを爆発させた。

 また、自身のラストイニングとなった7回については「何とか0点で切り抜けられればベストだなと思ってたんですけど、なるべく1点でも少なくっていう気持ちで、強い気持ちだけで投げてました」とし、2死一、三塁のピンチで大島に打たれた痛烈な当たりを一塁手・松山がダイビングキャッチするファインプレーでしのいだ場面については「本当にありがたいです」と感謝した。

 6月24日以来47日ぶりとなる2勝目については「まだ全然チームの勝利に貢献できてないと思いますし、もっともっとこのようなピッチングをやっていかないといけないっていうふうに思ってます」とキッパリ。謙そんしつつも前を見据えた。

 九里の投球内容は7回で打者119球を投げ、6安打無失点。7三振を奪い、与えた四球は1つだった。

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