いよいよ開幕「SHOTIME」!エンゼルス・大谷 シフト破り痛烈打締め!初戦は「3番・DH」濃厚

[ 2020年7月24日 02:30 ]

オープン戦   エンゼルス4―5パドレス ( 2020年7月22日    アナハイム )

パドレス戦の3回、左前打を放つエンゼルス・大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(26)は22日(日本時間23日)、パドレスとのオープン戦に「3番・DH」で出場し、開幕前最後の打席を痛烈な当たりの左前打で締めた。2年ぶりの二刀流復帰を果たす今季は24日(同25日午前11時10分開始)の開幕・アスレチックス戦で打者出場し、26日(同27日)の3戦目に先発予定。大リーグは23日(同24日)に開幕し、ナショナルズ―ヤンキースとドジャース―ジャイアンツの2試合が行われる。(アナハイム・奥田 秀樹通信員)

 三塁手が右翼手の手前まで移動する極端なシフトも意味をなさなかった。3回2死。大谷は先発左腕ルケーシーの91マイル(約146キロ)直球を捉え、手薄な左方向に鋭くはじき返した。打球速度は105・6マイル(約170キロ)。身体能力抜群の遊撃手タティスも、わずかに反応しただけで、全く及ばなかった。

 広角への強い打球こそ大谷の持ち味。この日の打撃練習では右方向を中心に23スイング中14本の柵越えでパワーを披露した。安打の直後に代走を送られ、2打数1安打でお役御免。シーズン初戦となる24日の敵地アスレチックス戦に向けて準備を整えた背番号17に、試合前のオンライン会見に臨んだ主砲トラウトも太鼓判を押した。

 「翔平はエンゼルスファンだけでなく、野球界のみんなが見たいと思う選手。60試合を全力で駆け抜けるシーズンだから、投げて、打って、凄いことになる」

 ナショナルズから加入した昨季ナ・リーグ打点王レンドンが3番に入る見込みだったが、左脇腹痛のため開幕戦は欠場。大谷は当初の構想だった4番ではなく3番で開幕する見通しで、昨季3度目のア・リーグMVPに輝いた「現役最強打者」トラウトと2、3番コンビを組むことが濃厚だ。一昨年10月の右肘手術を経て打者に専念し、9月に左膝の手術を受けた昨季も、この並びが最も多く、トラウトは大谷の成長を間近で見てきた。

 「昨季は膝の痛みをこらえながらプレーしていた。(昨季までとの)大きな違いは健康なこと。100%に見える」とトラウト。19~30年まで、大リーグ史上最高額となる総額4億2650万ドル(約456億3550万円)の12年契約を結んでいるスーパースターが、今季の投打での「SHOTIME」を予告した。

 大谷は投手としては26日の先発に備え、ブルペンで37球を投げた。コロナ禍で約4カ月遅れとなる異例の短縮シーズン。二刀流が再び米球界を席巻する。

 ≪昨季は3番で最多の88試合に出場≫大谷は昨季、3番として打順別で最多の88試合に先発出場。うち78試合でトラウトとコンビを組んだ。米1年目に最も多かったのは5番で23試合。4番としては2年間通算で23試合(18年=22、19年=1)に出場している。

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