野田浩司氏長男・泰司朗 甲南のコールド勝ち貢献、9番三塁で2安打1打点 貴重な適時打放つ

[ 2020年7月24日 16:48 ]

令和2年度夏季兵庫県高等学校野球大会2回戦   甲南9―2尼崎西 ( 2020年7月24日    尼崎 )

<尼崎西・甲南>8回先頭で左前打を放った甲南・野田
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 元阪神、オリックスで活躍し、1試合19奪三振のプロ野球記録を持つ野田浩司氏(52)の長男・泰司朗内野手(2年)が「9番三塁」で先発出場。2安打1打点と打線をけん引し、チームの8回コールド勝ちに貢献した。

 「点差も1点になっていたので、何とか1本を出してベンチを盛り上げたかったし、先輩たちに恩返しをしたかった」

 4回に2点を返され、1点差まで詰め寄られた直後の攻撃だった。四球と犠打で1死二塁の場面で打席に立つと、低めに入ったチェンジアップを強振して左越え適時二塁打。「コンパクトに打つ練習をしてきた結果が出た」。この一打で尼崎西のエース・勝田裕喜投手(3年)でマウンドから引きずり下ろすと、1安打と3四球に失策も絡み、この回一挙4得点。8―2で迎えた8回の打席では先頭で左前打を放つと、四球と内野ゴロで1死一、三塁から吉岡佑真内野手(3年)の中前打でコールド勝ちを決めるホームを踏んだ。

 1メートル71センチ、70キロと決して大きくはなくても、強いパンチ力を見せつけた。父からは試合前に「緊張するのは相手も一緒だから平常心でいつも通りのプレーをするように」と声をかけられた。コロナ禍で活動自粛期間中は「時間がある中で何をするのか自分で決めろ」とのアドバイスを受け、チームメートとキャッチボールを行い、チームで取り組んでいるという食トレも継続。活動自粛期間前より体重は4キロも増えた。

 「何でも全力で取り組め」との父の教えをの下、1年夏に背番号「5」で公式戦デビュー。岡山毅監督は「全力のチームでやりたいという3年生の意向もあり、スタメン起用を決めた」と話し、「何でも一生懸命やる子なので3年生は誰も文句ない。ひたむきなところがチームを支えてくれています」とほほえんだ。

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2020年7月24日のニュース