大阪桐蔭 まさかの12失点大敗…西谷監督「弱いところが出た」

[ 2019年11月4日 16:44 ]

2019年度 秋季近畿地区高校野球大会 決勝   天理12―4大阪桐蔭 ( 2019年11月4日    佐藤薬品スタジアム )

<大阪桐蔭・天理>6回7失点で降板した大阪桐蔭先発・藤江 (撮影・平嶋 理子)
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 大阪桐蔭(大阪1位)の投手陣が天理(奈良3位)に3本塁打を含む16安打を浴びて大敗した。全国大会以外の公式戦で2桁失点するのは、13年秋季大阪大会4回戦の履正社戦(1―13)以来6年ぶりの屈辱だった。

 西谷浩一監督は「良いところもたくさんあったが、弱いところが出た」と話し、「(先発の藤江が投げた)6イニング中、半分くらい先頭打者を出してしまって、自分たちのリズムに持って行けなかった。そういう展開の時でも、しっかりと攻撃できないと」と振り返った。

 エース左腕の藤江星河投手(2年)は初回に2ランで先制を許したが、2回から5回は無失点に封じる粘りの投球。しかし、グラウンド整備が終わった直後の6回に捕まった。2死二塁から3連打で2点を失い、なおも一、二塁から山元に左越え3ランで計5失点。

 「6回に失点することが多かったので注意していたんですが…。相手の勢いを止められなかったのは自分の力不足です」と肩を落とした。

 準決勝までの3試合で29得点を挙げていた強力打線も鳴りをひそめた。天理の先発投手は、今大会初登板の1年生の長身右腕・達(たつ)。2点を追う初回に3番・西野力矢内野手(2年)が初球の内角直球をとらえ、高校通算24号となるソロで反撃ののろしを上げたが、2回から7回はゼロ行進が続いた。西野は「前のチームから出してもらっている自分が引っ張っていかないといけない。この負けを課題にして、もう一回やり直したい」と主砲の自覚を口にした。

 投打に圧倒され、根尾昂内野手(現中日)や藤原恭大外野手(現ロッテ)を擁した17年以来の優勝はならなかった。準々決勝で明石商に勝利して選抜出場に当確ランプを灯した後、西谷監督が「このチームは甲子園に飢えている」と表現した世代。選抜の舞台を見すえて、厳しい冬の練習に入る。

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2019年11月4日のニュース