聖地ではばたけ!横浜元監督・渡辺元智氏 阪神ドラ3及川へ贈る大成への“3カ条”

[ 2019年11月4日 06:00 ]

子ども達に優しく指導する横浜高・渡辺元監督(撮影・桜井 克也)
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 屈辱の聖地ではばたけ! 横浜元監督の渡辺元智氏(75)が3日、阪神からドラフト3位指名を受けた横浜・及川雅貴投手(18)がプロで成功するための金言3箇条を説いた。この日は甲子園球場で「キッズフェスタ」に参加。子どもたちに野球の魅力を伝えた。

 75歳の誕生日を聖地で迎えた名伯楽。来年から甲子園を主戦場にする後輩に話が及ぶと、口調は熱を帯びた。「甲子園で結果を残せなかったことはプロに入ってからの糧になる。高校時代は1年生で騒がれ、3年生でトーンダウンと屈辱を味わった。そのへんは本人の心構えだと思います」。及川は聖地で4試合に登板し、1勝1敗の防御率5・02。元中日・松坂ら数多くの選手をプロへ送り込んだ指揮官は成功への秘ケツも説いた。

 <1>先輩に頼れ!
 阪神2軍には同校OB・高橋建投手コーチがいる。及川にとって頼れる存在だろう。「教え子で高橋建がコーチでいますし、彼が一生懸命育てて、早い段階で1軍に上がって欲しい。高校野球でもう一つ結果が出なかったけど、やってくれるような気がします」

 <2>今冬は体づくりを徹底せよ!
 今冬はまずケガをしない体づくりが先決だ。「頑張りすぎてリタイア。(怖いのは)ケガ。あの子はケガさえなければ、能力がありますから。だから、この冬が大事。体さえしっかりすれば、結構やれる。いいスライダーに直球も速いので」

 <3>環境に慣れろ!
 最速153キロの直球こそ及川の最大の魅力だろう。後は制球力の向上と環境への慣れが飛躍の鍵になる。「(潜在能力は)ものすごい。それは間違いない。球の威力もあるので、最終的にはコントロール。体力をつけ、プロに慣れるのが大事」と活躍を願った。(吉仲 博幸)
 
 ◆及川 雅貴(およかわ・まさき)2001年(平13)4月18日生まれ、千葉県出身の18歳。須賀小1年から野球を始め6年時に千葉ロッテJr.に選出。八日市場二中では匝瑳そうさリトルシニアに所属し3年時にU15侍ジャパン代表入り。横浜では1年春からベンチ入りし2年秋からエース。1、2年夏、3年春と3度甲子園出場。1メートル83、74キロ。左投げ左打ち。

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