嘉弥真 初の日本代表でもリラックス「楽しみはあります」

[ 2019年11月4日 05:30 ]

投内連係で軽快な動きを見せる嘉弥真(撮影・岡田 丈靖)
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 初の日本代表でも、リラックスした表情だった。ソフトバンク・嘉弥真は台湾・桃園の球場でマウンドの感触を入念に確かめ、投内連係にも参加した。「(高ぶりは)まだないですよ」と舞台を海外に移しても、平常心だった。

 今回のプレミア12では、試合球はWBSC公認のSSK社製のボールが使用される。「日本のボールより少しだけ小さい感じ。縫い目のヤマは日本よりもちょっと高いですね」と説明する。得意球のスライダーについては「(国際球でも)違和感なく投げられる。曲がり幅とかもそんなに気にしないで大丈夫」と対応には自信を見せた。

 10月31日に故郷・沖縄で行われたカナダ代表との強化試合では、8回に登板し、打者3人から2三振を奪うなど完全投球を披露。存在感を見せつけた。今大会ではソフトバンクと同様に左キラーとして左打者封じの役割を担う。そのために“封印”も解く。打者に踏み込ませないために内角をえぐるシュートも必要になることは承知している。「この前はシュートは投げていないので、明日(4日)ブルペンで確認したい」と意欲を見せた。

 今シーズンは54試合に登板し、左打者98人に対し、右打者は30人しか対戦していない。建山投手コーチは「もちろん左打者に行ってもらうが、左、右、左という並びのときにはそのまま行ってもらうことも考えられる。状況に応じて使っていきたい」と臨機応変での起用に期待を寄せた。

 アマチュア時代を含め、日本代表のユニホームに袖を通すのは初めての経験だが、嘉弥真は「えげつないバッターばかりだと思うけど、楽しみはあります」。大舞台でも物おじしない強心臓ぶりを、国際試合でも見せつける。

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2019年11月4日のニュース