楽天・引地、「カミソリシュート」解禁 紅白戦で1回零封の快投

[ 2019年11月4日 05:30 ]

紅白戦で1回無失点の楽天・引地
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 「カミソリシュート」を解禁した。楽天の高卒1年目・引地が、紅白戦で1回無安打無失点と好投。地元・倉敷での秋季キャンプでは高校時代の持ち球だったシュートの精度向上に取り組んでおり、実戦でいきなり威力を発揮した。

 6回から6番手で登板し、内角をえぐった。和田と内田に投じた内角へのシュートは、ともに1ストライクからだった。厳しいコースでファウルにさせてカウントを整え、長距離打者を打ち取った。三木新監督も「将来性のある楽しみな投手」と目を細めた。引地が参考にしているのが、同じ岡山県出身で、通算201勝をマークした元大洋・平松政次氏の「カミソリシュート」だ。「中学3年の時に買った本に平松さんの握りが書いてあった。縫い目に指をかけない握りをまねした」と明かす。

 今季は直球を磨くためシュートを封印していたが、来季の目標は1軍デビューとプロ初勝利。来春キャンプの1軍スタートへ、首脳陣に猛アピールとなった。 (重光 晋太郎)

 ◆引地 秀一郎(ひきじ・しゅういちろう)2000年(平12)6月3日生まれ、岡山県出身の19歳。小1から野球を始め、倉敷商では3年春の県大会優勝。同年夏は岡山大会準決勝で敗退し、甲子園出場はなし。18年ドラフト3位で楽天に入団。今季は2軍で10試合に登板し1勝3敗、防御率10・01。1メートル88、84キロ。右投げ右打ち。

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2019年11月4日のニュース