巨人 競合覚悟 星稜・奥川指名へ 過去抽選1勝8敗の原監督「身を清め水風呂に入っておく」

[ 2019年10月17日 05:30 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2019年10月17日 )

スカウト会議後、ドラフトで指名する選手について語る原監督(撮影・森沢裕) 
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 巨人は16日、東京大手町の球団事務所で前日の会議を開き、星稜・奥川を1位指名する方針を固めた。スカウト会議に今年初参加した原監督は「ドラフト1位指名選手も決まった、と。しかし名前は伏せます。ピッチャーです」と公表こそ控えたが、甲子園準優勝腕の指名について、スカウト陣と確認し合ったもようだ。

 今月4日のスカウト会議で1位候補を大船渡・佐々木ら8選手に絞る中、奥川は「将来性」と「即戦力」の両面で高く評価される。先発を中心に、投手を求めるチームの補強ポイントとも合致する。1位候補について、指揮官は「9月くらいには決まってたかな。私の独断という部分」と明かし、潜在能力とスター性の両面が必要という考えも示した。

 奥川はこの日、6時限の授業後、グラウンドで約3時間の練習。笑顔を時折交えながら汗を流し、報道陣への対応はなかった。3年夏まで4季連続で甲子園大会に出場。今夏3回戦の智弁和歌山戦では14回を投げ、1失点で23三振を奪った。ヤクルトの高津新監督が指名を明言するなど、複数球団の重複が予想される。

 昨年は根尾(現中日)を公表したが、原監督は名前を伏せた理由を「ドラフトはファン、選手、我々にとっても夢の部分。抱いてもらいながら時を待つ。ドキドキするっていうことも一つの登竜門」と説明。自らが抽選に臨む意思も示した。過去1勝8敗。「身を清めて、水風呂に入っておく。水に打たれる」と験を担ぐ。チームは全体で5、6人の選手を指名する方針だ。

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