西武 MAX154キロ右腕、東芝・宮川の交渉権獲得 外れ1位で巨人と競合の末

[ 2019年10月17日 17:48 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2019年10月17日 )

西武から1位指名され、会見する東芝の宮川(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 プロ野球のドラフト会議は17日に東京都内で開催され、外れ1位で巨人と西武が東芝の宮川哲投手(24)を指名した結果、西武が交渉権を獲得した。

 東海大山形時代は投手兼外野手の二刀流だったが、上武大入学後、遠投120メートルの強肩を買われ、投手に専念。1日150球程度の投げ込みでフォーム固めに精を出した。同大3、4年時はパワーで全日本大学選手権4強に貢献したが、東芝入社後は脱力投法に目覚めた。

 フレッシュマンとして春先のシート打撃に登板。先輩に気持ち良く打ってもらおうと軽く投げたら意外と球が伸びた。上半身ではなく、下半身の力感を意識すると、昨春スポニチ大会で初めて150キロ台突破。今年6月の都市対抗2次予選では154キロを計測し、140キロ台のカットボール、フォークがさえた。

 しかし、チーム9年ぶりの頂点を目指した都市対抗はベスト4止まり。宮川自身も初戦が4回2/3を3安打3四球の2失点、準決勝JFE東日本戦は5回4安打3四球2失点と精彩を欠いた。それでも上位候補としての地位が揺るぐことはなかった。

 ◆宮川 哲(みやがわ・てつ)1995年(平7)10月10日生まれ、奈良県出身の生駒市出身。生駒南第二小1年から野球を始め、生駒南中時代は「生駒ボーイズ」に所属。東海大山形進学後は投手兼野手。1年秋の東北大会8強が最高。上武大では投手一筋で全日本選手権4強。1メートル77、82キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

この記事のフォト

2019年10月17日のニュース